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【海外発!Breaking News】ビーチでの自然出産のために渡航した英国人夫婦、赤ちゃんのパスポートが取れず帰国困難に

TechinsightJapan / 2023年8月19日 19時55分

その後、ユリアさんたちは助けを求めて入国管理局へ向かったが、ルイーザちゃんが2人の子どもであることを証明しなければ何もできないと言われてしまった。また、ルイーザちゃんの臨時パスポートを取得できれば、ひとまずイギリスに帰ることができると考えた2人は、近くの旅券事務所に連絡した。しかし、ここでもルイーザちゃんがどこで生まれたのかという証明が必要となり、パスポートを発行することはできなかった。

当時、現地はハリケーンなどの嵐が襲うシーズンを迎えており、ユリアさんたちは6月20日にセントルシアを離れ、同じくカリブ海に浮かぶグレナダという国へ移動した。グレナダにあるイギリスの大使館に相当する高等弁務官事務所(UK High Commission)を訪れ、現状を打開する方法を尋ねたが、状況を聞いた事務官は「DNAテストを行い、ルイーザちゃんが2人の子どもであることを証明するしか方法はない」と2人に伝えた。

様々な場所でたらいまわしにされ、イギリスを出国してから4か月が経過しようとしている現在、ルイーザちゃんは無国籍の状態で、ユリアさんとクライブさんは帰国できずにいる。さらに2人は長女エリザベスちゃん(Elizabeth、8)をイギリスに残してきており、エリザベスちゃんの叔母であるクリスティーナさん(Kristina、24)が面倒を見ているため大きな問題はないが、何か月もエリザベスちゃんに会えず心を痛めている。

「本当にトラウマのような出来事で、涙が止まりません。誰も助けてくれる人はおらず、私たちは見捨てられています」とユリアさんは涙ながらに現状を訴える。すでに現地での生活費などが底をつき始めており、「帰りの航空券を買うお金もありません。こちらに来た時は1人600ポンド(約11万円)ほどでしたが、現在は数千ポンドもするのです。既に6000ポンド(約111万円)ものクレジットカードによる借金があり、もうお金がないのです」とクライブさんは話す。

ユリアさんとクライブさんはDNA検査を受けたと言い、今はその結果を待っている。DNA検査でルイーザちゃんとの親子関係が証明できれば、様々な手続きが進んで帰国できるため、DNAテストの結果だけが唯一の希望となっている。

2人のもとに英外務省からの連絡はあるそうだが、現状を尋ねるだけで何も手助けはなく、ユリアさんは「外務省は私たちが帰国できるように何か手助けするべきだと思います」と対応に不満を漏らしている。

英外務省はこの件に関する詳細な情報は公開しておらず、「セントルシアにいる英国人家族に、領事サポートを提供しています」とだけコメントを公表している。

ちなみに過去にも類似のケースが発生しており、海外旅行先で予定日より16週早く出産した女性が帰国手続きに苦労したものの、400万円超の寄付が集まったことで無事に帰国していた。

画像は『New York Post 2023年8月11日付「I flew 4,000 miles to give birth on a beach ― now I’m trapped like a prisoner」(Clive Gurzhii / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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