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【海外発!Breaking News】580円で購入した絵画、米有名芸術家の作品で最高3600万円ほどの価値があると判明(米)

TechinsightJapan / 2023年9月4日 16時55分

【海外発!Breaking News】580円で購入した絵画、米有名芸術家の作品で最高3600万円ほどの価値があると判明(米)

リサイクルショップや骨董品店で安く購入したものが、驚くほど価値のあるものだったケースはこれまでにもあったが、アメリカに住む女性も4ドル(約580円)で購入した絵画が有名な芸術家の作品と判明した。もしこの絵画がオークションに出品されると、数千万円で落札される可能性があるという。歴史や科学、芸術等に関するニュースを配信する米ウェブサイト『Smithsonian Magazine』などが伝えている。

米デラウェア州在住の女性が、リサイクルショップにて4ドル(約580円)で購入した絵画が注目を集めている。マスコミに匿名報道を希望している女性は、2017年にニューハンプシャー州マンチェスターにあるリサイクルショップ「Savers」で中古の額縁を探していたところ、この絵画を見つけて購入したという。

女性は当時、その絵画を「もしかしてお宝かもね」と冗談を言っていたそうだが、インターネットで検索しても絵画に関する情報が見つからなかったため、自宅に飾った後、クローゼットで保管していたという。そして今年の5月頃、クローゼットに絵画があったことを思い出し、もしかしたら価値があるかもしれないと思い、Facebookのプライベートグループページ「Things found in Walls」にこの絵画の写真を投稿した。

するとユーザーから、ロバート・ルイス・スティーヴンソン著の小説「宝島」の挿絵などを手がけた、20世紀初頭のアメリカを代表する芸術家“N・C・ワイエス(N.C. Wyeth)”として知られるニューウェル・コンヴァース・ワイエス(Newell Convers Wyeth)の作品ではないかという声があがった。

またこの絵画は、メイン州ロックランドにあるファーンズワース美術館の元学芸員で、現在は「Lewis Conservation Services, LLC」という会社を立ち上げて絵画修復士として働くローレン・ルイスさん(Lauren Lewis)の目に止まった。N・C・ワイエスのコレクションが収蔵されているファーンズワース美術館で、かつてワイエス作品の展覧会を企画したことがあるローレンさんは、オンライン上で「本物かどうか?」と質問が添えられた数々の美術品を目にしてきたが、ほとんどが複製、または模造されたものだったという。

しかしローレンさんは、女性が投稿した絵画の裏面の写真を見て、N・C・ワイエスが愛用していた画材メーカー「F. Weber & Company, Inc.」のルネッサンス・パネルというブランドラベルが写っていることに気づき、心が踊ったようだ。ローレンさんが女性のもとまで出向いて絵画を調べたところ、絵画の裏に貼られたもうひとつの小さなラベルには「ラモーナ(Ramona)」と書かれており、N・C・ワイエスがヘレン・ハント・ジャクソン著の小説「ラモーナ(Ramona)」の挿絵として描いた4つの作品のうちの1つと判明した。ちなみに同小説の挿絵の作品が発見されたのは今回が2つ目であり、最初に見つかった作品は2014年にサザビーズのオークションにて66万5000ドル(約9720万円)で落札されていた。

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