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【海外発!Breaking News】息子が亡くなったことを忘れ、毎朝「あいつはどこだ?」と聞く認知症の父への娘の対応に涙(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年9月28日 20時50分

ベイリーさんは「父の家系はお酒との縁が切れなくてね。父も40年以上アルコール依存症で、常に怒っていた。だから友人もいなかったし、母(ロンダさん)には常に暴力を振るっていたわ。そして離婚しても酒浸りの生活が続き、2022年の初めに自殺を図ったの。まだ息があった父を発見したのは私と妹で、父は病院で2か月を過ごし、断酒をすることができたのよ」と明かし、このように続けた。

「ところが父は、長年のアルコール依存が原因で認知症を発症し、それまでの記憶がなくなってしまった。私が何かを言っても、10分後には覚えていないのよ。それで昨年2月24日、退院した父を長女の私が引き取ったの。」

こうして全く新しい環境に身を置くことになったスコットさんは毎朝、困惑し怯えるそうで、寝室を燃やす事故を起こしたり、窓から逃げ出したこともあったそうだ。またこれまでで一度だけ、怒りをコントロールできずに暴れたことがあり、ベイリーさんはパートの仕事を辞めたという。

「父は今でも、昔住んでいたアリゾナ州にいると思っていて、慣れない場所を極端に恐がるの。ただそんな時は『大丈夫。何も問題はないからね』と声をかけることで落ち着きを取り戻すのよ」と語るベイリーさん。認知症を発症後の父については、このように語ってくれた。

「父はまるで別人だった。以前は自分の気持ちを表に出したり、『助けが必要な時は言って欲しい』なんて声をかけてくれることなんて全くなかったけど、まるで人が変わったように優しくて穏やかになったの。」

「ただ私が娘であることも忘れてしまうから、2人で鏡を見て『私はあなたにそっくりでしょう。私はあなたの娘なの。お父さん、大好きよ』と伝えるの。」



そしてスコットさんが「息子は今も生きている」と信じていることについては、こう述べている。

「実は昨年8月、ある医師に『デイヴィッドが亡くなったことを伝えるべきだ』と勧められ、父に話をしたの。でも父は取り乱してしまってね。私は『もう二度とこんな酷なことはしない』って思った。だって次の日にはもう、覚えていないのだから。今の私は、『たとえそれが嘘であっても、認知症の患者を傷つけるようなことは伝えるべきではない』と信じているわ。私の介護者としてのゴールは、両親が幸せで安心していられることなの!」



そんなベイリーさんがケアをするにあたって心掛けていることは、両親に対し「こうあって欲しい」と過度な期待をかけないことと明かす。また一番つらいことは、元気だった頃の両親を思い出す時で、特に昔、アルコールにおぼれていたスコットさんに対しては複雑な気持ちになるという。さらに「自分が介護者としてふさわしいのか」などと考え、精神的に追い詰められてしまうこともあると言い、そんな時には自分を大切にする時間を設けるようにしているそうだ。

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