【海外発!Breaking News】82歳のリクガメから膀胱結石を摘出 テニスボールサイズの大きさに驚愕(英)
TechinsightJapan / 2023年10月5日 5時0分
パスカル獣医は当編集部に対し、巨大な結石ができた原因について「尿路感染症、脱水症状、食生活の乱れ、ミネラルやたんぱく質の摂取過多などがありますが、ここまでの大きさになるのは、やはり時間が大きく関係していると思います。リクガメは非常に強いので、体調不良があってもその兆候を隠してしまうのです。結石は数十年もそこにあり、その苦痛が明らかな臨床症状(無気力や活動量や食事量の減少など)を示すのに十分なサイズになるまで、ゆっくりと大きくなっていったのかもしれません」と見解を述べた。
また、ヴィリアムさんは「ジョーイが異変を見せたのはここ数週間だけですし、それも食べる量や運動量が減った程度でした」と診察を振り返り、飼い主が敏感にジョーイの異変を察知したことに感心していた。
摘出を終えた後、穴を開けたジョーイの甲羅の穴は、樹脂とファイバーを接着剤として利用し、切り出した甲羅を元に戻した。自然に治癒するそうだが時間がかかるため、完全に回復するのは1年ほどかかるとみられている。
ヴィリアムさんは「非常にユニークな手術でした。甲羅の一部を外しての手術は、再生に時間がかかるので、通常は最終手段として選ばれます。私はどんな動物の手術も行うので、専門医であるパスカル獣医の助けを得られ、とても助かりました」とコメントを残した。
また、リクガメの飼育にあたり、膀胱結石を予防し、リクガメの健康を保つためのアドバイスをパスカル獣医にうかがった。
「膀胱結石の予防には、非常にバランスの良い食事とビタミンの補給が重要です。定期的な水浴びも、水分補給に役立つでしょう。また、特定の種が必要とする特定の条件を確認し、適切な環境、食事、サプリメントを与えることは、リクガメの健康を維持することに役立ちます。さらに年に1~2回程度、エキゾチック・ペット獣医による定期健診を受けることで、病気の初期症状を発見できるだけでなく、飼い主が抱えている疑問などを解決するのにも役立ちます。」
ちなみに昨年11月には、別の病気で手術予定の犬に巨大な膀胱結石が見つかり、「20年のキャリアで最大サイズ」と獣医も驚愕するケースが話題を呼んでいた。
画像は『BBC 2023年9月29日付「Tortoise’s tennis ball-sized bladder stone removed」(VILIAM HOFERICA)』『Talker 2022年11月23日付「Pooch gets ‘new lease of life’ after vets remove massive stone from her bladder」(Chantry Vets/ VetPartners via SWNS)』『New York Post 2023年9月10日付「My basset hound was having trouble seeing — I took him to get a facelift」(SWNS)』『Clinique vétérinaire du Causse à l’Aubrac 2022年11月7日付Facebook「Vous avez peut être vu passer dans les actualités l’histoire de ce veau né avec 6 pattes」』『The Mirror 2022年5月9日付「Owner worried after dog stops eating – then finds 16 golf balls in his tummy」(Image: Matthew Lofthouse / SWNS)』『Lincolnshire Live 2021年9月7日付「From using Bonjela as a plaster to syringing water onto its scales – How Lincoln vets operated on a goldfish」(Image: The Veterinary Hospital)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
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