【海外発！Breaking News】母親から電子機器を没収された11歳と10歳の姉弟、母親の車を運転し高速道路へ（米）＜動画あり＞

11歳と10歳の姉弟が、母親から電子機器を取り上げられた腹いせに、母親の車を盗んで高速道路を走っているところを警察から取り締まりを受けた。今回のニュースを知った人々からは、運転していたのが小学生だったという驚きや、母親の責任を追及する声があがっている。米ニュースメディア『TODAY』などが報じた。

フロリダ州ゲインズビル近郊にあるアラチュア郡警察署は9月21日午前3時50分頃に、アラチュアの高速道路を運転していた10歳の少年と同乗していた11歳の姉を取り締まったことをFacebookで発表した。警察官は、2人が乗っていた白色のセダン車が同州ノースポートで盗難届が出されていた車両だったため、「危険性の高い交通違反の取り締まり」を行うために車を停止させたのだった。

母親は、まさか車が自身の子どもによって盗まれたとは思いもよらなかったであろう。姉弟は、自宅がある同州サラソータ郡のノースポート警察に行方不明者届が出されており、今回の警察の取り締まりによって発見されたのであった。姉弟は自宅から約321km離れた場所まで車で移動していたという。Facebookの投稿には、子どもが両手を上げて車から降りている写真が掲載されているが、未成年であることもあり顔は見えないように加工されている。

事の経緯を知った母親は車の盗難について告訴しないと決めた。そして、車で3時間かけて子どもたちを迎えに行き、家に連れて帰った。姉弟は車の盗難では告訴されないが、弟は無免許運転の疑いで書類送検される可能性もある。しかし、今回のケースは軽犯罪の交通違反として処理されるため、少年施設に収容されることはないという。

Facebookの投稿に対し、多くの詳細を求めるコメントがあがったため、アラチュア郡警察署は9月22日に今回の事件についての最新情報を提供した。同署によると、姉弟が母親の車に乗って逃走したのは、母親から電子機器を取り上げられたことが原因だという。母親に腹を立てた姉弟が、車に乗って憂さ晴らしをしようと行動に出たのだ。幸いにも、けが人はいなかった。

母親によると、電子機器を子ども達から没収したのは「適切な使い方をしていなかったため」とのこと。その後子どもたちは、家庭内で虐待されていないかを確認するため警察や刑事と話したが、虐待の疑いはなかった。

刑事は「母親とよく話をして、2人の幼い子どもを育てるために最善を尽くしていることが分かりました。母親はまた、必要な支援を受けられるように我々が与えたアドバイスを快く受け入れてくれました」と述べている。

今回のニュースには「誰が少年に運転を教えたのだろう？」「かなりのスピードが出ていたはずなのに、誰も少年を危険運転で取り締まらなかったなんて」「この母親は刑務所に入れられるべきだね…321kmの道中で罪のない人を殺さなかったのは幸いだった！」といったコメントがあがっている。



画像は『Alachua County Sheriff　2023年9月21日付Facebook「Two North Port, Florida kids are stopped in Alachua County operating a stolen vehicle.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　H.R.）