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新型コロナ感染者数「ピーク」の夏「激減」の秋 東京五輪の時期との奇妙な符合

J-CASTトレンド / 2021年10月14日 12時30分

新型コロナ感染者数激減の謎

新型コロナウイルスの感染者数が、全国的に激減している。とくに顕著なのが東京都だ。これまで他の都道府県と比較しても桁違いに多かったが、直近では2021年10月13日までの5日間連続で、100人を下回った。

8月には1日の感染者が5000人を超えていた。これほど劇的に急減する理由が、はっきりとしない。

7月の訪日外国人数5万1100 人

新型コロナの「第5波」は、21年7月頃から増加しはじめた。2021年8月13日には、都内で5773人と過去最多の感染者数を記録。8月20日には、全国で最多となる2万5866人の感染が確認された。変異株「デルタ株」も猛威を振るっていたこの頃がピークにあたる。

ちょうどこの時期は、東京五輪・パラリンピックの期間だった。五輪は21年7月23日から8月8日。その後8月24日~9月5日にパラリンピックが実施された。この間、国内だけでなく、海外から選手や大会関係者、メディアが数多く来日した。選手らのワクチン接種は義務付けられていなかった。

複数の報道によると、大会組織委員会は開催前の21年6月18日に、大会時に来日する関係者の数は計5万3000人になると発表していた。日本政府観光局の発表では、2021年7月の訪日外国人数は5万1100 人、8月は2万5900 人だった。「訪日外客数は依然として低水準であるが、8 月は前月(7 月)に引き続き、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会の選手・大関係者の入国等により、前年同月を上回った」と記している。

9月8日付NHKのまとめによると、選手を含む大会関係者で新型コロナに感染した人数は、合わせて863人に上る。

大会は無観客で開催され、関係者と外部を接触させないようにする「バブル方式」を取り入れるなど感染対策を講じていた。都内では「緊急事態宣言」も発令されていたが、開会式や一部の試合では、会場の外や沿道に一般客が押し寄せ、密になる場面もあった。

政府は、五輪・パラ開催は感染拡大につながっていないとしている。ただ因果関係は不明にしろ、開催期間中は感染者激増、終了後に急減が起きているのは事実だ。

ワクチン2回完了は7割に迫るが

政府が新型コロナ対策として積極的に進めてきたのが、ワクチン接種だ。「希望する全ての対象者への接種を本年10月から11月のできるだけ早い時期に終えることを目指す」と目標を掲げ、10月13日現在で65.4%がすでに2回接種を終えた。

10月12日付山陰中央テレビ(電子版)では、取材にこたえた鳥取大学医学部の景山誠二教授は、感染者数の急減の要因として「その大多数はワクチン接種が進んだことが大きいと思う」と話している。ワクチンは、高齢者から順に主に自治体枠で予約を受け付けていたが、予約すら取れない人が多かった。その後、大規模接種会場が開設されたり、民間での職域接種が進んだりと、受ける場所と時間の選択肢が徐々に増えていった。

ただし、油断はできない。シンガポールでは、すでに人口の8割以上が接種を終えているが、接種後に感染する「ブレイクスルー感染」が広がっている。10月に入ってからも、現地では1日あたり3000人以上の感染が続くなど、厳しい状況にある。

現時点では感染者が激減しているとはいえ、今冬の「第6波」を警戒するよう、専門家は呼びかけている。

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