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冬の地震は二次被害が怖い 生き埋めで凍死、寒冷地の長期停電は死活問題

J-CASTトレンド / 2021年12月3日 20時30分

冬場の地震は「二次被害」が怖い

山梨県と和歌山県、本州の東と西で同じ日に最大震度5弱の地震が発生した。2021年12月3日午前、山梨の地震の震源地は富士五湖だ。ツイッターには朝から、地震の被害だけでなく「富士山の火山活動」まで不安視する投稿が殺到した。

日本はいつでも地震の脅威にさらされている。近年に発生した巨大地震、阪神・淡路大震災と東日本大震災の発生日はそれぞれ、1995年1月17日、2011年3月11日と寒い時期だ。終戦前後に発生した、数千人規模の被害を出したとされるマグニチュード(M)6~7台の大きな地震も12月、1月に集中している。

火災のリスクに用心

生物多様性センター(環境省 自然環境局)の公式サイトから見られる「中央防災会議『災害教訓の継承に関する専門調査会』編,2011『災害史に学ぶ 海溝型地震・津波編(案)』」によると、以下の通りだ。

1944年12月7日:東南海地震(M7.9)
1945年1月13日:三河地震(M6.8)
1946年12月21日:南海地震(M7.9)
1948年6月28日:福井地震(M7.1)
1949年12月26日:今市地震(M6.2/M6.4)

もちろん、関東大震災(1923年9月1日)、熊本地震(2016年4月14日)のように、寒い時期以外に起きた例もある。

ただ、冬場の大地震は積雪によって救助活動が困難になったり、停電によって暖房設備が使えなくなったりと、深刻な二次災害のリスクがある。寒冷地で長期間暖房が止まれば、命にかかわる。

NHK高松放送局「防災インタビュー」によると「国の中央防災会議や県の地震津波被害想定では、季節は『冬』、時間帯は、『夕方』や『深夜』を被害が最大となるケースとして挙げている」。寒さの対応のために避難が遅れたり、火を取り扱う機会も多いことから、同時に多くの火災が発生したりするためだ。1月に起きた阪神・淡路大震災でも、発生後に少なくとも285件の火災があったと内閣府が発表している。

香川県が公表している地震津波被害想定では、南海トラフで最大クラスの地震が冬の深夜に起きた場合、最大で死者6200人、負傷者は1万9000人。避難者は約20万人にも上るとみている。

寒さで体力が続かなくなる

夏と冬での被害数の差を、具体的な数値で見せているケースもある。北海道札幌市は、広報誌で夏場との被害状況の違いを説明。「広報さっぽろ」(14年12月号)によると、このような差がある。

1)死者の増加
夏季 1789人
冬季 8234人

2)避難者の増加
夏季 8万1000人
冬季 20万2000人

3)焼失建物の増加
夏季 160棟
冬季 560棟

上記1のうち、6184人は「生き埋めによる凍死者の想定人数」だという。救助を待つ時間が夏と同じでも、寒さで体力が続かなくなることから、死者数の増加に繋がってしまうのだ。

最悪の場合、自ら避難できず、断水・停電した自宅で救助を待ち続けるしかない事態に陥る可能性もある。今のうちに、備えは万全にしておきたい。

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