中国、データ分野の標準体系構築に向けたガイドラインを発表(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月15日 0時15分
中国の国家発展改革委員会は10月8日、「国家データ標準体系構築ガイドライン(発改数据〔2024〕1426号)」を発表した。このガイドラインでは、2026年末までに国家データ標準体系の基礎を構築するとしている。
具体的には、データの流通・利用インフラ、データ管理、データサービス、研修用データ集、公共データの授権運用、データの権利確認、データ資源の価格設定など、データ周辺分野における30以上の一般的国家標準を制定・改定する。標準適用の実証事例を形成し、標準の検証と応用サービスのプラットフォームを構築するとした。また、データ管理能力の評価、データ評価、データサービス能力評価、公共データの授権と運用のパフォーマンス評価を行う第三者標準化サービス機関を育成するとした。
データの標準体系は、大きく分けてA:基礎・共通、B:データインフラ、C:データ資源、D:データ技術、E:データ流通、F:融合・応用、G:安全保障の7つの分類とした(添付資料図参照)。そのうち、Fの「融合・応用」は、データ標準体系構成の最上位に位置し、「『データ要素×』3カ年行動計画(2024~2026年)」(2024年1月22日記事参照)の主要産業分野に焦点を当て、データ管理の応用、デジタル化レベルの評価、データサービス能力の評価、トランスフォーメーションの有効性の評価など、融合・応用の標準への支持を提供するとした。
このガイドラインは、組織のセーフガードを強化し、相乗効果を高めるとしている。国家データ標準化技術組織の設立を指導し、緊急時利用データの標準の策定と改定を加速させる。関連する標準化技術組織、産業界、地方および関連団体・組織のコミュニケーションと協力を強化し、協調と連携を図り、標準化を通じたデータ産業エコシステムの構築を推進する。また、試行プロジェクトを深化させ、応用効果を発揮するため、試行プロジェクトを実施する重点地域ならびに産業を選択し、典型事例を作るとした。さらに、人材育成を強化することで発展の基礎を固め、データ標準化の専門人材を育成し、標準を支援するデータ人材養成課程を構築するとしている。データ国際標準化専門家チームを最適化し、国際標準化活動への参加を支援し、国際交流を強化するとした。
(亀山達也)
(中国)
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