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英中銀、インフレ率の上昇などを受け、金利据え置きを決定(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月20日 16時10分

英国イングランド銀行(BOE、中央銀行)は12月19日、政策金利を4.75%に据え置くことを決定した。前日まで開かれていた金融政策委員会(MPC)で9人中6人が据え置きを支持した。直近11月のインフレ率は2.6%と、前回MPCが開催された11月上旬時点での最新のインフレ率(9月)の1.7%から上昇した。11月時点の予測2.5%を若干上回る上昇率で、商品や食品における上昇が主な要因だとした。一方、短期的な経済活動を示す指標の多くが低下し、2024年第3四半期のGDP成長率は0.1%と、11月時点の予測の0.2%を若干下回った。

BOEは、インフレ率目標の2%を適時かつ持続的に達成するため、残存するインフレ圧力を排除するための金融政策をとっており、ここ最近の数四半期は外的ショックの和らぎによりディスインフレ(物価上昇率の低下)が進んでいるが、残る国内のインフレ圧力はより緩やかに解消されているとした。過去の事例から国内のインフレ圧力がどの程度持続するか、また英国政府の秋の予算案において発表された措置(2024年10月31日記事参照)や地政学的緊張、貿易政策の不確実性が経済成長やインフレ圧力にどのような影響を与えるかを引き続きモニタリングするとした。

報道によると、アンドリュー・ベイリーBOE総裁は、金利引き下げに向けて段階的なアプローチを取ることは引き続き正しいと考えているが、経済における不確実性の高まりにより2025年の金利引き下げの時期や方法についてはコメントできないとし、次回2025年2月の会合で再度検討すると話した(BBC、2024年12月19日)。

(牧野彩)

(英国)

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