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アルコール度数30%超の酒類、1本当たりの輸入価格が200香港ドルを超える部分の関税引き下げ(香港、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月24日 10時30分

香港特別行政区政府は10月16日、アルコール度数が30%を超える酒類(注1)について、1本当たりの輸入価格が200香港ドル(約4,000円、1香港ドル=約20円)を超える部分の関税を100%から10%まで引き下げることを決定した。

香港政府の李家超(ジョン・リー)行政長官は10月16日の施政報告(施政方針演説)で、「酒類取引の促進」(Foster Trading of Liquor)に向けた具体的な取り組みとして、酒類の貿易を促進し、物流、保管、観光、高級飲食消費などの高付加価値産業の発展を推進するため、ワイン関税撤廃がワイン取引を活性化させたという過去の成功体験(注2)に基づき、今回、アルコール度数が30%を超える酒類の関税引き下げ措置を導入したと述べた。

アルコール度数が30%を超える酒類のうち、1本当たりの輸入価格が200香港ドルを超える部分の関税を10%まで引き下げる一方で、同200香港ドル以下の部分、および1本当たりの輸入価格が200香港ドル以下の酒類の関税は100%のまま据え置く。

香港では、2008年にアルコール度数が30%を超えない酒類、ワインの関税が撤廃された。しかし、30%超の酒類については、輸入価格に対して100%の関税が課せられおり、以前から各政党や議員、業界団体から、関税引き下げについて提言が出されていた。

(注1)アルコール度数が30%を超える酒類としては、焼酎、泡盛、ブランデー、ウイスキー、ジン、ラム、ウオッカなどが該当する可能性がある。

(注2)香港では、アルコール度数30%以下の酒類とワインについて、2007年にそれぞれの税率をこれまでの40%と80%から、20%と40%に引き下げた後、2008年にはアルコール度数30%以下の酒類、ワインのどちらも関税を撤廃している。

(杉本真希)

(香港、日本)

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