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シンガポールのバイヤーが鹿児島の水産関係事業者を訪問(鹿児島、シンガポール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月3日 0時5分

ジェトロは8月1日から2日にかけて、シンガポール向けの水産物の輸出拡大を支援する目的で、同国から水産物バイヤー1社を鹿児島県に招聘(しょうへい)した。バイヤーは同県内の魚類市場や関連施設を訪問し、水産加工品の製造工程や市場でせりなどを視察したほか、水産事業者との商談を行った。バイヤーはシンガポールで人気のある魚種を中心に、養殖・天然物の取り扱いや、処理工程、輸送経路などを細かく確認し、同国での販売の可能性を模索した。

写真 鹿児島市の中央卸売市場でせりを視察(ジェトロ撮影)

鹿児島市の中央卸売市場でせりを視察(ジェトロ撮影)

バイヤーによると、シンガポールではタイやヒラメ、シマアジ、キンメダイなどが人気だという。訪問を受け入れた水産事業者からは、「少量からでも輸出に挑戦し、徐々に数量を増やすことができたら良い」「シンガポールのレストランで実際に提供される料理(おまかせコース)の写真を見ながら、現地のニーズを聞くことができたので、今後に生かしていきたい」などの声が聞かれた。

今回の視察・商談では、バイヤーから見積り依頼やサンプル送付の提案を受けた事業者もあり、鹿児島県産水産品の輸出の拡大が期待される。

農林水産省が発表している農林水産物・食品の輸出額(2023年)によると、水産物の輸出額は3,901億円で、年々増加傾向にある。鹿児島県は2023年3月、「鹿児島県農林水産物輸出促進ビジョン(改訂版)」を発表し、2025年の農林水産物の輸出目標額を500億円と掲げている。このうち水産物の目標は約200億円とし、攻めの農林水産業の実現を目指している。同県水産物の2023年の輸出額は過去最高の約140億円で、新型コロナウイルス禍前の2019年から65.9%増加した。

(寺園和斗)

(鹿児島、シンガポール)

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