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2024年の日本の中東向け輸出は前年比18.0%増の4兆1,924億円、輸入は2.7%減の12兆9,739億円(中東、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月23日 13時5分

日本の財務省が1月23日に発表した2024年の貿易統計の速報値(円貨)によると、日本から世界向けの輸出額は前年比6.2%増で107兆913億円、世界からの輸入額は1.8%増の112兆4,238億円で、5兆3,326億円の貿易赤字だった。

日本の中東(注)への輸出額は前年比18.0%増の4兆1,924億円、中東からの輸入額は前年比2.7%減の12兆9,739億円で、8兆7,815億円の貿易赤字だった。国・地域別ではアラブ首長国連邦(UAE)が輸出額、輸入額ともに最多だった。日本からの主な中東各国への輸出額、日本の主な中東各国からの輸入額は次のとおり(かっこ内は前年比)。

対UAE:輸出1兆9,262億円(31.4%増)、輸入5兆5,764億円(7.4%増)
対サウジアラビア:輸出9,178億円(2.8%増)、輸入4兆5,157億円(7.3%減)
対クウェート:輸出2,759億円(1.0%増)、輸入1兆1,180億円(12.8%減)
対カタール:輸出2,482億円(25.8%減)、輸入1兆766億円(16.5%減)
対オマーン:輸出2,037億円(19.0%増)、輸入3,856億円(10.2%増)
対イラン:輸出134億円(47.7%増)、輸入44億円(1.0%増)

日本の中東向けの輸出品目では、自動車が最大で、前年比12.3%増の2兆1,240億円(約76万台)で、中東向け輸出額シェアの50.7%と半分以上を占めた。世界への自動車輸出額(17兆9,094億円)の約11.9%を占める。

その他、中東向けに鉄鋼(シェア4.7%)、自動車の部分品(3.6%)、原動機(3.1%)、ポンプ・遠心分離機(2.4%)、ゴム製品(2.2%)、建設用・鉱山用機器(1.5%)、織物用糸・繊維製品(1.4%)の順で輸出額が多かった。

日本の中東からの輸入品目では、「原油および粗油」の輸入が79.7%を占めて最多だ。輸入額で10兆3,382億円(前年比4.6%減)、輸入量で1億3,010万キロリットル(8.3%減)だった。日本の同品目の世界全体から輸入額(10兆8,695億円)の95.1%、輸入量(1億3,673万キロリットル)の95.2%を占めた。

その他の中東からの輸入をみると、石油製品(主に揮発油)は2.6%増の1兆2,740億円、液化天然ガス(LNG)は8.0%増の6,690億円だった。

なお、2024年上半期の中東への輸出額は前年同期比11.1%増の1兆8,304億円、輸入額は2.4%増の6兆5,546億円だった(2024年7月19日記事参照)。

(注)財務省貿易統計での中東の定義は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、ヨルダン川西岸とガザを含む。

(井澤壌士)

(中東、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、日本)

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