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カナダ、トルドー首相が内閣改造を発表(カナダ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月24日 16時0分

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カナダのジャスティン・トルドー首相(自由党)は12月20日、新たに8人の議員を首相府に迎え入れ、現職閣僚5人の役職の変更を発表した(添付資料表1、2参照)。前副首相兼財務相のクリスティア・フリーランド氏や、前住宅問題・インフラ・コミュニティ相のショーン・フレーザー氏の辞任を受け(2024年12月19日記事参照)、内閣改造を行うこととなった。

改造前と改造後の閣僚陣は男女同数で、ともに、首相を除いて男女が各19人の合計38人で構成しており、男女平等や地域代表のバランスを意識した閣僚の任命となっている。米国のドナルド・トランプ次期大統領の就任まで1カ月というタイミングで、内閣に安定をもたらすための措置とみられている。

アニータ・アナンド運輸相兼国内貿易相は「今こそ団結しなければならない時だ。われわれが全員同じ方向に団結しなければ、米国次期大統領による『深刻化する脅威』に対するカナダ経済の結果は、それほど強力なものにはならないだろう」と述べた。また、ナサニエル・アースキン・スミス新住宅問題・インフラ・コミュニティ相は就任インタビューで、任期が短期間であることを認識した上で、「進歩を守りつつ、短期的にできるだけ大きな変化をもたらしたい。そのために政治家になったのだ」とコメントするとともに、次期選挙への立候補も表明した。行財政管理調整委員会委員長に就任したジネット・プティパ・テイラー氏は「私たちが今日ここにいるのは、トルドー首相を全面的に支持しているという証しだ」とコメントしている。

その一方で、新民主党(NDP)党首のジャグミート・シン氏は12月21日、2025年1月27日に再開予定の議会会期で、トルドー首相に対する不信任決議案を提出する意向があることを自身のSNSに投稿し、「自由党にはもう再挑戦の資格はない。誰が自由党を率いようと、この政権の時代は終わった」と述べた。これを受け、保守党のピエール・ポワリエーブル党首は、下院での不信任決議案投票のための招集について、トルドー首相と話し合うよう、メアリー・サイモン総督に書簡で要請した。

(井口まゆ子)

(カナダ)

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