トランプ氏、有罪評決後もリード続く、米大統領選世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月5日 11時55分
米国ニューヨーク州の裁判でドナルド・トランプ前大統領が有罪の評決を受けた(2024年5月31日記事参照)後の世論調査で、大統領候補者としてのトランプ氏の支持率は、民主党候補として有力とみられるジョー・バイデン大統領を依然としてリードしていることがわかった。
調査会社モーニング・コンサルトは6月3日、大統領選挙に関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、もし今日大統領選挙が行われれば誰に投票するかという問いに対して、トランプ氏の支持率が44%とバイデン氏(43%)を1ポイント上回った。トランプ氏は共和党支持者の88%、バイデン氏も民主党支持者の88%の支持を得たが、無党派層はトランプ氏支持が35%、バイデン氏が34%とトランプ氏が1ポイント上回り、「わからない」という回答が11%だった。
トランプ氏が有罪の評決を受けた直後にCBSニュースが実施した世論調査(注2)では、トランプ氏の裁判は、「公正だった」との回答が56%、「公正ではなかった」は44%だった。評決については、「正しかった」と57%が回答し、「正しくなかった」は43%だった。有罪となったトランプ氏が大統領としてふさわしいかという問いでは、「ふさわしくない」が51%と過半だった。支持政党別では、民主党支持者の94%が「ふさわしくない」、共和党支持者の81%が「ふさわしい」と回答したが、無党派層は「ふさわしくない」が50%と「ふさわしい」(39%)を上回った。
また、ABCニュースと調査会社イプソスが実施した世論調査(注3)では、トランプ氏が34の罪状で有罪となった評決は正しいと思うかという問いに、半数が「正しい」と回答した。また、この評決後にトランプ氏は大統領選挙活動から「身を引くべき」と49%が回答したが、「身を引くべきでない」が37%と意見が分かれた。
コネティカット州を訪れたバイデン大統領は3日、「米国史上初めて有罪評決を受けた元大統領が大統領職を目指している」「トランプ氏が米国の司法制度に対して行っている全面的な攻撃は有害だ」と述べ(ロイター6月4日)、11月の大統領選挙に向けてトランプ氏への批判を強めている。
(注1)実施時期は5月31日~6月2日、対象者は全米の登録有権者1万404人。
(注2)実施時期は5月30日~6月1日、対象者は全米の成人989人。
(注3)実施時期は5月31日~6月1日、対象者は全米の成人781人。
(松岡智恵子)
(米国)
この記事に関連するニュース
-
激戦州でトランプ氏の支持率わずかに上昇、米大統領選挙世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月19日 14時0分
-
約7割は「バイデン大統領は選挙戦から撤退しない」と回答、米大統領選挙世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月11日 16時25分
-
討論会後、4割がトランプ氏への投票により前向きに、米大統領選挙世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月2日 14時25分
-
トランプ氏がリード、16%は討論会後の支持変更も考慮、米大統領選挙世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月27日 11時10分
-
トランプ氏リード続く、若年層の投票行動がカギか、米大統領選世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月24日 15時10分
ランキング
-
1バイデン大統領、米大統領選からの撤退を表明 代わりの候補としてハリス副大統領を指名
日テレNEWS NNN / 2024年7月22日 3時30分
-
2米民主重鎮、決断を称賛=ハリス氏支持で対応分かれる―バイデン氏撤退
時事通信 / 2024年7月22日 9時50分
-
3バイデン氏の決断尊重 英や独首相ら
共同通信 / 2024年7月22日 11時54分
-
4パリ五輪、4355人を「脅威」として排除 仏内相明かす、大会の治安対策で
産経ニュース / 2024年7月22日 11時27分
-
5《トランプ前大統領銃撃事件で使用》「全米で広く出回る」AR-15ライフル、日本の暴力団が「使わない」理由
NEWSポストセブン / 2024年7月21日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)