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大連市にウルトラマンのテーマパークが建設、冬のコンセプトは世界初(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月4日 0時25分

テーマパークの運営などを手掛ける海昌海洋公園は5月15日、中国・遼寧省大連市で「ウルトラマン氷雪世界」を建設中と発表した。同社によると、冬をコンセプトにしたウルトラマンのテーマパークは世界初となる。同社のほか、大連森林動物園、ウルトラマンの中国における版権総代理である上海新創華文化発展が本プロジェクトに参画している。冬季が長い中国東北地域では各地方政府が冬の観光資源開発に注力しており、大連市は「冬+IP(Intellectual Property、知的財産)」をコンセプトにしたテーマパークの誘致に成功したかたちだ。

発表によれば、同テーマパークは家族連れや観光客が多く訪れる大連森林動物園正門の隣に立地し、敷地面積は1万平方メートルに達する。ドーム型の形状で、高さは24メートルとなる。パーク内には、ウルトラマンをテーマにしたスケート場、劇場、グッズショップ、レストランなどが設けられる予定だ。なお、開業時期や入場料などの詳細は明らかにされていない。

ウルトラマンのIP活用をめぐり、海昌海洋公園は上海新創華文化発展と連携を進めており、2022年から上海市、四川省成都市、河南省鄭州市などのテーマパーク内にウルトラマンエリアやウルトラマンをテーマにしたホテルを展開している。大連市では2023年5月に、海昌海洋公園が運営する遊園地(ディスカバリーランド)内にウルトラマンエリアを開業し、人気を博している。

上海新創華文化発展のプレスリリースによると、ウルトラマンの作品が中国で初めて放映されたのは1993年。円谷フィールズホールディングスの2023年3月期決算説明会での紹介によると、中国のテーマパークでの展開が可能になったのは、中国でウルトラマンが圧倒的な認知度・好感度を得ているからだという。同社は、テーマパークなどでのタッチポイントを拡大していくことで、ブランドのさらなる浸透を図るとしている。

(呉冬梅)

(中国)

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