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米ロサンゼルスで「アニメエキスポ2024」開催、ジェトロは日本のポップカルチャー紹介(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月16日 10時55分

米国ロサンゼルス市で7月4~7日、「アニメエキスポ(AX)2024」が開催された。アニメグッズや玩具の販売に加えて、コスプレやゲームの体験型ブース、約60の漫画家・イラストレーターなどクリエーターが集まるアーティスト横丁も会場内に設けられた。

AX開催期間中は新作アニメの発表(注1)や、アニメ産業で影響力を持つ制作者や声優、歌手によるパフォーマンスなどが会場内で行われることから、米国で増え続けるアニメ熱狂ファンにとって欠かせないイベントとなっている。主催者によると、2023年は60カ国以上から400社が出展し、39万人を超える参加があったという(2023年7月14日記事参照)。

日本国内ではなじみ深いアニメ「キン肉マン」を紹介するポニーキャニオンのブースでは、地元のプロレスラーを招いたライブパフォーマンスが行われた。同社担当者は「多くのコンテンツを紹介することも可能だが、あえて1つのコンテンツに絞った」と述べている。その分かりやすさからブースに人混みがみられた。同社は7月8日にポニーキャニオンUSAの再始動を発表しており、米国でアニメ関連の音楽制作やプロモーション活動も行うという。

写真 ブースに関心を寄せる現地ファン(ジェトロ撮影)

ブースに関心を寄せる現地ファン(ジェトロ撮影)

ジェトロも積極的にジャパンポップカルチャーを発信

ジェトロは日本を発信する「Geek Street」と名付けたジャパンパビリオンを設置した。日本からアニメ、ゲーム、Vチューバー(注2)、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)関連企業など16社が出展し、多くの来場者がブースを訪れた。ブース内にミニステージも設置し、デモや作品のプロモーションビデオ(PV)を流し、参加者の関心を引きつけた。出展者からは「ジェトロから出展、集客などの支援があり、単独出展するより効率的に出展ができた。フォロワー獲得、販売も好調だった」との声が聞かれた。

写真 ジャパンパビリオン「Geek Street」ブース(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン「Geek Street」ブース(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンでVR体験をする参加者(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンでVR体験をする参加者(ジェトロ撮影)

また7月5日には、日米アニメ関係者を集めたイベント「Japan Anime Social」を開催した。ジェトロが現地アニメ有識者へのヒアリング結果を基に、初めてまとめた調査報告書「アニメ関連サービス・商品に関する米国市場レポート」をジェトロ・ロサンゼルス事務所の津脇慈子次長が発表したほか、日米の参加企業のピッチ(注3)も行われた。

参加者からは、「初めてのAXで、どうしたらよいか手探りの状態だったが、ジェトロのネットワーキングイベントで日米のいろいろな関係者とつながることができた」「アニメ業界は関係者の輪になかなか入り込めない印象もある中、このようにジェトロにオープンな出会いの場を作ってもらえるのはありがたい」といった声が上がった。

(注1)AX期間中に発表された新作は『僕のヒーローアカデミア THE MOVIEユアネクスト』『Omniscient Reader』『ブリーチ(BLEACH)千年血戦』第3クール、『炎炎ノ消防隊』『黒執事-エメラルドの魔女編-』ほか。

(注2)バーチャル・ユーチューバーの略称。アニメーションやCGで作成されたキャラクターを通じて動画配信プラットフォームで活動する人物を指す。

(注3)短い時間で興味を持ってもらうことを目的としたプレゼンテーション。

(柴原友範、サチエ・ヴァメーレン)

(米国、日本)

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