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2024年11月の自動車生産台数、前年同月比28.2%減の11万7,251台(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月7日 0時5分

添付資料PDFファイル(890 KB)

タイ工業連盟(FTI)は2024年12月24日、2024年11月の自動車生産台数が前年同月比28.2%減の11万7,251台だったと発表した(添付資料表参照)。今回の発表によると、11月の部門別では、乗用車が前年同月比24.7%減の4万5,491台、開放式の荷台がある小型貨物自動車・ピックアップトラックなどの商用車が30.3%減の7万1,760台だった。自動車生産台数全体の68.3%を占める輸出向けは20.7%減の8万22台、国内販売向けは40.4%減の3万7,229台だった。

2024年1~11月累計の自動車生産台数は、前年同期比20.1%減の136万4,119台だった。部門別では、乗用車が13.2%減の51万9,691台、ピックアップトラックなどの商用車が23.9%減の84万4,428台。また、輸出向けが12.3%減の94万1,938台、国内販売向けが33.5%減の42万2,181台だった。

国内販売台数では、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、11月は前年同月比31.3%減の4万2,309台となった。 1~11月累計は前年同期比26.7%減の51万8,659台だった。

企業の動向をみると、中国メーカー(注1)はバッテリー式電気自動車(BEV)を中心に、2024年に入っても販売の攻勢を強めており、1~10月累計の乗用車販売シェアは19.0%、2023年通年では17.1%だった。他方、日本メーカーのシェアは1~10月累計では63.8%で、2023年通年では67.0%だった(添付資料図1参照、注2)。

商用車販売シェアでは、1~10月累計の中国メーカーは7.2%、2023年通年では7.1%だった。日本メーカーのシェアは1~10月累計で84.3%、2023年通年では84.2%だった(添付資料図2参照)。自動車全体の総販売シェアをみると、中国メーカーの1~10月累計は11.7%、2023年通年では10.9%だった。日本メーカーの1~10月累計は76.4%、2023年通年は77.8%だった(添付資料図3参照)。

11月の完成車の輸出台数は前年同月比10.0%減の8万9,646台、その輸出額は11.6%減の約580億バーツ(約2,668億円、1バーツ=約4.6円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は13.0%減の約777億バーツだった。また、1~11月累計では、完成車の輸出台数が前年同期比8.2%減の94万2,867台、輸出額は1.6%減の約6,467億バーツ。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は1.0%減の約8,799億バーツだった。

(注1)中国企業には、長城汽車(GWM)や上海汽車(MG)、哪吒汽車(NETA)、BYDなどが含まれる。

(注2)国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点(出所:タイ国トヨタ)で入手可能だった2024年1~10月のデータに基づいて作成している。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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