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ブラザー工業、ベンガルールの工作機械工場の開所式を実施(インド、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月31日 0時0分

ブラザー工業は1月22日、インド南部ベンガルール郊外の日本企業専用工業団地(JITs:Japan Industrial Townships)に開設した工作機械の工場で開所式典を行った。

工場自体は2023年6月に起工式が行われ(2023年6月19日記事参照)、2024年9月に完成していたが、今回あらためて開所式典が開催された。同社の工作機械部門にとって、愛知県刈谷市、中国の陝西省西安市に続き3つ目の工場開設となり、2024年12月からインド国内市場向けにマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」の現地生産が既に開始されている。

IT都市のイメージが強いベンガルールだが、自動車、航空・宇宙、工作機械など、ものづくり産業の拠点としても歴史が古い。昨今、インド国内の四輪車・二輪車市場は市場規模が拡大しており、工作機械は今後も大きく成長が見込まれる分野だ。こうした旺盛な需要を取り込むべく、ベンガルールにマシニングセンタの生産工場を開設する運びとなった。工場開設にあたり主要な設備・部品は刈谷工場から運んでおり、日本と変わらない品質の製品を供給する体制を敷く。

今回の工場新設に伴い、現地法人ブラザーマシナリー(インディア)の行方エリキ社長は「インドでは、製造業を振興する『メーク・イン・インディア』国策により、自動車、航空宇宙、電子機器、半導体など、複数の産業セクターが成長し、高精度な工作機械の短納期需要が高まっている。インド工場では、日本工場と同機種を現地生産し、顧客の生産変動に対応できるフレキシブルな生産対応体制を構築していく」と語り、今後のインド市場の拡大に期待を示す。

なお、日本企業専用工業団地内では今回のブラザー工業が、日立Astemoに続き2カ所目の工場開設となった。

写真 開所式典の様子(ジェトロ撮影)

開所式典の様子(ジェトロ撮影)

写真 工場の外観(ジェトロ撮影)

工場の外観(ジェトロ撮影)

(水谷俊博)

(インド、日本)

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