サウジアラビアで第4回未来鉱物フォーラムが開催(サウジアラビア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月20日 12時45分
2025年1月14日から16日までの3日間、サウジアラビアの首都リヤドで第4回未来鉱物フォーラムが開催された。フォーラムには官民関係者2万人以上が参加し、70超のセッションで250人の有識者が議論を重ねた。フォーラムの一環として閣僚ラウンドテーブルも開催され、G20構成国・地域の16カ国を含む約90カ国の政府代表のほか、約50の国際機関、NGO、鉱業分野の関係者が参加した。
議長役を務めたバンダー・ビン・イブラヒム・アール・ホライェフ産業・鉱物資源相は冒頭、「鉱業・鉱物資源部門が直面する課題に対処するため国際協力の継続が重要である」とともに、「持続可能な開発を達成する上で同部門が重要な役割を担っている」ことを強調した。
その後の各セッションでは、持続可能な鉱業のあり方、地域的または世界的な鉱業の連携や統合、インフラ開発、新技術の開発・普及などに関する幅広い見方が示された。サウジアラビアの政府関係者は、国際協力を推進する上で同国が重要な役割を果たすことを強調し、特にアフリカから西アジア、中央アジアにかかる資源国間協力の進展状況を紹介した。
サウジアラビア国内で多くの計画が進展
サウジアラビアの新たな具体的な取り組みとして、5万平方キロの有望鉱区で44万メートル以上の掘削探査を担う探査実現プログラム(EEP)と、官民協力の下で設立された鉱業イノベーションスタジオの立ち上げが発表された。同スタジオは、リヤドを鉱物分野の世界的なイノベーション・ハブとして確立するための戦略的な動きで、最先端の技術を利用し、鉱業セクターの重要な課題解決を図るものだ。また、期間中にサウジアラムコとサウジアラビア鉱業会社(Ma'aden)の合弁事業計画も発表された。
フォーラムでは、関係企業によるブース出展スペースが用意され、8カ国の政府ブースを含む、約170機関・企業が出展した。日本企業の関係では、横河電機、コマツ(小松製作所)の販売代理店であるアブドゥル・ラティフ・ジャミール、テラドローン・アラビアがブース参加した。テラドローン・アラビアはサウジアラムコのベンチャーキャピタルから出資を受け、2023年にリヤドに現地法人を設立後、サウジアラビア国内での事業展開を本格化している。
テラドローン・アラビアの出展ブース(ジェトロ撮影)
会場外部に並ぶ建設機械(ジェトロ撮影)
(秋山士郎)
(サウジアラビア)
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