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米南カリフォルニアの4郡で山火事発生、ニューサム知事が非常事態宣言を発出(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月17日 11時15分

米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は、南カリフォルニアの4郡で3件の大規模な山火事が続いていることを受けて、9月11日に非常事態宣言を発出した。ロサンゼルス郡とサンバナディーノ郡のサンガブリエル山近郊で起こっている「ブリッジ火災」は5万1,167エーカー(約207平方キロ)、オレンジ郡からリバーサイド郡にまで拡大した「エアポート火災」は2万3,140エーカー(約94平方キロ)、サンバナディーノ郡の起伏の激しい山々と平野の境目で起きている「ライン火災」は3万7,207エーカー(約151平方キロ)と、南カリフォルニアの内陸で大規模な火災が起きている。

同州の非常事態宣言により、連邦政府の支援の下、同州森林保護防火局(CAL FIRE)、カリフォルニア州兵、知事室緊急サービス局の人員と装備を増強し、急速に広がる大規模な火災の消火活動のため、消防士や兵士、救急隊員を含む162のチームに合計5,755人の消火部隊、固定翼航空機9機(CAL FIRE航空機7機と州兵隊C-130航空機2機)などを派遣した。

CAL FIREによると、ロサンゼルス郡に隣接する「ブリッジ火災」が起こっているライトウッドとマウント・ボールディはスキー場として知られる観光地だが、少なくとも33軒の家屋が被災しているほか、「ライン火災」では5万2,300棟に避難警報が発令と地元メデイアは報じている(ABCニュース9月11日)。火災発生時はロサンゼルス近郊で38度を超える猛暑や極度の乾燥が続いていた。

CAL FIREは、気候変動によって急速に広がる大規模な火災対策として、消防、緊急消火、資源管理、火災予防に充てる予算総額を2014〜2015年の17億ドルから、2023〜2024年の37億ドルへ、過去10年間で2倍以上に増加した。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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