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ルーマニア中銀、政策金利を6.75%に引き下げ(ルーマニア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月17日 0時25分

ルーマニア国立銀行(NBR、中央銀行)は7月5日の金融政策委員会で、政策金利をこれまでの7.0%から6.75%に引き下げることを決定した。政策金利は2023年1月の会合以降7.0%に据え置かれていた。

インフレ率は2024年第2四半期に入ってから急速に低下し、3月の6.61%から5月には5.12%まで低下した。背景には、4月に電気代や天然ガス価格設定における上限が引き下げられたことや食料品価格の上昇が小幅だったことがある。

ルーマニア統計局(INS)の7月8日付の発表によると、2024年第1四半期の実質GDP成長率(季節調整前)は前年同期比0.5%と、前期(2023年第4四半期)の3.0%から大きく低下した。家計消費支出は3.8%増(寄与度2.5ポイント)で好調だったものの、総固定資本形成は前期に記録した2桁台の大きな伸び(21.4%増)から7.1%増(同1.4ポイント)に伸び率が低下した。輸出も3.4%減(同マイナス1.7ポイント)と振るわなかった。

NBRは、この先の数カ月もインフレ低下が見込まれる一方で、財政・経済政策の不透明さやウクライナや中東情勢の緊迫化は依然として中期的なインフレ見通しに不確実性をもたらしている、と警戒感を示した。

(高崎早和香)

(ルーマニア)

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