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2023年のアフリカの石油生産は前年比2%増、天然ガス生産は0.8%減(アフリカ、エジプト、ナイジェリア、アルジェリア、リビア、米国、中東)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月24日 0時35分

英国のエネルギー関連団体であるエネルギー研究所が6月20日に報告書「世界エネルギー報告」を発表した。同報告書によると、2023年の世界の石油生産量は前年比2%増で過去最高水準の日量9,626万バレルだった。アフリカ生産量は2.3%増の日量723万バレルで世界シェア7.5%だった。

国別では、米国が前年比8.5%増の日量1,936万バレル(世界シェア20.1%)で最大、サウジアラビア、ロシアが続いた。アフリカではナイジェリアが最大で、アルジェリア、リビアが続いた。

アフリカの日量生産の上位国と世界シェアは次のとおり。

ナイジェリア:日量154万バレル(シェア1.6%)、前年比6.6%増
アルジェリア:日量141万バレル(シェア1.5%)、同2.4%減
リビア:日量127万バレル(シェア1.3%)、同11.2%増
アンゴラ:日量115万バレル(シェア1.2%)、同3.4%減
エジプト:日量61万バレル(シェア0.6%)、同0.4%減

原油輸出では、西アフリカからは中国や欧州向けが多く、北アフリカからは欧州向け輸出が大半となっている。アフリカでは石油精製能力が不足しているため、中東や欧州から精製済みの石油製品を輸入している。なお、2023年の原油価格は、北海ブレントが18%下落し、平均価格は83ドル/バレルだった。

アフリカの天然ガス生産は0.8%減、アルジェリアが最大

同報告書によると、2023年の世界の天然ガス生産量は前年比0.3%増の4兆592億立方メートルだった。アフリカの生産量は、0.8%減の2,536億立方メートルで世界シェア6.2%だった。

国別の天然ガス生産量をみると、米国が前年比4.2%増の1兆353億立方メートルと最大で世界シェア25.5%になった。アフリカでは、アルジェリアが4%増の1,015億立方メートルで最大だった。同国は世界シェア2.5%で、世界で10位の天然ガス生産国だ。次いで、エジプトが11.5%減の571億立方メートルで世界13位、ナイジェリアが7.3%減の437億立方メートルで世界16位だった。さらに、リビアが12.0%増の163億立方メートルと続いた。

アフリカ各国からの天然ガスの輸出合計は前年比0.1%増の890億立方メートルで世界シェア9.5%だった。アルジェリアがアフリカ最大の輸出国で、輸出先はトルコとフランスが多かった。次いでナイジェリアで、輸出先はスペインと中国が多い。

天然ガス価格は、2022年にウクライナ危機もあり、オランダTTF価格が年間平均で100万英熱量単位(MMBtu)当たり約37.09ドルと記録的な高水準だったが、2023年は12.87ドルと落ち着きを見せた。

(井澤壌士)

(アフリカ、エジプト、ナイジェリア、アルジェリア、リビア、米国、中東)

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