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ハンガリーの欧州議会選挙、新党ティサが躍進(ハンガリー、EU)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月12日 13時20分

ハンガリーの欧州議会選挙が6月9日に実施され、21議席を争った結果、開票率99.98%の時点で与党連立政権のハンガリー市民同盟(フィデス)/キリスト教民主国民党(KDNP)が11議席(得票率:44.8%)を獲得した。初の欧州議会選と地方選の同日選挙となり、投票率は欧州議会選としては同国で過去最高の58.5%を記録した。

今回は、連立与党フィデス/KDNPが前回欧州議会選挙から2議席減らし11議席を獲得したほか、数カ月前に台頭してきたばかりのマジャール・ペーテル氏率いる保守新党「TISZA:尊重と自由(ティサ)」が7議席(29.6%)を獲得して波乱要因となった。中道左派の野党連合である民主連合(DK)/ハンガリー社会党(MSZP)/対話(Dialogue)は2議席(8.1%)を獲得。改選前の欧州議会ではDKが2議席を有していた。極右政党の「われわれの祖国(ミ・ハザーンク・モズガロム)」が1議席(6.7%)を獲得した。リベラル政党のモメンタムは2議席とも失った。

同選挙で躍進したマジャール氏は、2024年2月の大統領辞任劇(2024年2月13日記事参照)以降、現政権を離れてその腐敗ぶりを批判、新たな政党を立ち上げて急速に勢力を拡大している。マジャール氏は「今日はオルバーン政権の終わりの始まりである」と、100万人以上の有権者がフィデスに代わる有力な選択肢として自身の党であるティサを明確に支持したことを受けて勝ち誇った様子で宣言した(6月10日付「hvg.hu」)。

同日に開催された統一地方選挙も、投票率は58.1%と前回の48.6%から大幅に伸びた。選挙2日前に連立与党フィデス/KDNPの候補者が辞退したことで注目されたブダペスト市長選挙(注)では、324票の僅差(得票率:47.5%)で現職のカラーチョニ・ゲルゲィ氏が辛勝した。

(注)ブタペスト市長選挙の投票率は60.5%。

(オルマンディ・ジョルト、宮内安成)

(ハンガリー、EU)

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