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米大統領選予備選、ケンタッキー州でもバイデン氏とトランプ氏が勝利、下院選は共和党が2区当確(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月23日 11時0分

米国ケンタッキー州で5月21日、11月の大統領選挙に向けた民主党と共和党の予備選挙がそれぞれ行われた。民主党ではジョー・バイデン大統領、共和党ではドナルド・トランプ前大統領がそれぞれ順当に勝利を確実にした。両者は党の指名獲得に必要な代議員数の過半数を既に獲得している(2024年3月14日記事参照)。ケンタッキー州は、2000年以降の大統領選挙で共和党候補支持が続く共和党州。同州選出の連邦議員のうち、上院は1999年以降、定数の2議席を共和党が占め、下院は2013年以降、州内最大都市のルイビル市が位置する第3区を除く5つの区で共和党が議席を占めている。

「ニューヨーク・タイムズ」紙電子版(5月22日)によると、開票率95%時点でバイデン氏が得票率71.3%、トランプ氏が85.0%となった(注1)。しかし、民主党では、支持者なし票(uncommitted vote)が17.9%、次点のマリアンヌ・ウィリアムソン氏(作家)を含むその他の候補者に計10.8%の票が集まった。共和党でも、既に立候補を取りやめたニッキー・ヘイリー元国連大使(2024年3月7日記事参照)に6.4%の票が投じられており、支持者なし票も3.5%と、両党で一定数の抗議票が集まる結果となった。なお、民主党のジェイソン・パーマー候補は5月15日に立候補を取り下げることを発表した。

連邦上院選の改選は今回行われない。連邦下院議員選挙区6区のうち、第4区と5区では民主党候補が擁立されず、いずれも共和党現職のトーマス・マッシー議員と、ハル・ロジャース議員がそれぞれ76%、82%の得票率で選出され、11月の本選前に事実上当確となった。その他の選挙区では、第1区の民主、共和両党、第2区と第6区の共和党でそれぞれ党内の対立候補がいなかったため、候補者(注2)がそのまま本選に進むこととなった。

同州では、歴史的に投票率の低さが指摘されているが(注3)、今回の予備選でも大きな注目点はなく、ケンタッキー大学のスティーブン・ボス政治学準教授は今回の予備選について、既に大統領選の両党候補が事実上決まっていることから、「人々を投票所に集めるにはほとんど役に立たない」と述べた(地元紙「ケンタッキー・ランタン」5月13日付)。

ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙に向けての動き」では、大統領選挙に関する最新動向を随時紹介している。

(注1)得票率は全て、開票率95%時点の「ニューヨーク・タイムズ」紙に基づく。

(注2)第1区では民主党のエリン・マーシャル氏と、共和党のジェイムズ・コマー下院議員、第2区では共和党のブレット・ガスリー下院議員、第6区では共和党のアンディー・バー下院議員に、各党内での対立候補がいなかった。

(注3)政治情報サイトのバロットペディアによると、2004~2022年の2年ごとの国政選挙のうち、2006年、2010年、2014年以外で全米平均を下回っている。

(大原典子)

(米国)

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