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カラチで建築・建設関連の展示会が開催(パキスタン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月6日 11時30分

パキスタンの最大都市カラチのカラチ・エキスポセンターで2024122426日、建築・建設業分野の展示会「ビルド・アジア(Build asia)」が開催された。同展示会は、国際見本市連盟(UFI)の会員である展示会運営企業Eコマース・ゲートウエー・パキスタン(Ecommerce Gateway Pakistan)が主催。パキスタンの建築・建設産業の潜在力を国際的に示す目的で開催され、今回が第18回の開催となる。

写真 地場企業の出展ブース(左)と海外出展社の表示看板(右)(ジェトロ撮影)

地場企業の出展ブース(左)と海外出展社の表示看板(右)(ジェトロ撮影)

同展示会には関連分野の4つの見本市(注)が併催され、前年実績では全体で700以上の出展企業、22カ国から6万人を超える来場者があった。パキスタン国内の専門見本市としては、大規模見本市に位置づけられる。

写真 併催の木製品・家具見本市のブース(ジェトロ撮影)

併催の木製品・家具見本市のブース(ジェトロ撮影)

出展された品目は、窓枠サッシ、パイプ、ドア、セメント、カーペット、フローリング、タイル、照明、電線・ワイヤといった建築・建設資材に加え、エスカレーター、エレベーター、発電機など機械類も含まれる。また、CADソフトウエア、住宅ローン、住宅向けの保険、建設コンサルテーションなど建設・工事や住宅の周辺ビジネスもあわせて紹介され、出展内容は多岐にわたった。現地企業と合弁を組んでパキスタンでビジネスを展開する日系企業からは、発電機やウオータポンプの販促がみられた。

写真 プラスチック成型品の展示(ジェトロ撮影)

プラスチック成型品の展示(ジェトロ撮影)

来場者からは、「建設関連の機器やソフトウエアが1カ所に集まっており多くの商談ができた」「見本市会期中にメーカーや販売店と一機に直接会えて効率的だった」といったコメントがあった。

パキスタンの人口は現在2億4,000万人。年率2%前後で人口が急増しており、新たな住宅需要が高まっている。年70万戸の新たな住宅が必要ともいわれるなか、建築工事自体はもとより、建築・建設資材、関連機器などのビジネス機会の拡大が見込まれる。

政府は現在、カラチ郊外で主に低所得者向けの大規模な住宅建設を金融面などから支援するプロジェクトを推進している。一方、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ系開発企業エマール・パキスタン(Emmar Pakistan)は、アラビア海に面するオーシャン・フロント・エリアと呼ばれる地区で、高所得者向けの大規模な集合住宅開発を進めている。現在7棟がすでに完成しており、3棟が建設中。完成済みの7棟には、多くの日系企業駐在員も居住している。関係筋にヒアリングしたところ、エマールは当初、エリア内に3つのショッピングモール、オフィスビルを含む48棟のビルを建設するマスタープランを描いたが、世界的なエネルギー、建材価格、輸送価格の高騰といったビジネス環境の変化もあり、需要の変化に対応しながら開発を進めるとしている。

(注)(1)PROPERTY ASIA(不動産見本市)、(2)CPEC Construction Expo(中国パキスタン経済回廊計画に関連した建設・工事見本市)、(3)Stonefair Asia(石材・石材機器見本市)、(4)Wood & Furniture asia(木製品・家具見本市)。

(糸長真知)

(パキスタン)

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