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ニューヨークで北米の東海岸最大規模の食品見本市、ジャパンパビリオンに38社出展(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月5日 0時15分

北米東海岸で最大規模の高級食品関連見本市「サマー・ファンシー・フード・ショー2024」が62325日、ニューヨーク(NY)市内のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで開催された。同見本市は情報の発信地NYで開催されることから、国内外での知名度が高く、世界各地から毎年多くのバイヤーが訪れる。今回は2,523の企業・団体が出展し、2022年(約1,800)、2023年(約2,200)から着実に増加した。

写真 「サマー・ファンシー・フード・ショー2024」の入場口(ジェトロ撮影)

「サマー・ファンシー・フード・ショー2024」の入場口(ジェトロ撮影)

ジェトロが会場内に設置した「ジャパンパビリオン(JP)」では、日本企業38社が菓子類、茶、調味料類、水産加工品、日本産和牛、コメなどの多岐にわたる日本産食品を出品した。

写真 ジャパンパビリオンの来訪者(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの来訪者(ジェトロ撮影)

JPには、輸入商社や卸売業者、小売業者、レストランなどの食品産業関係者が多数訪れた。訪れたバイヤーは日本産食材などについて、次のようなコメントを寄せた。

日本産食材には「健康に良さそう、おいしい、高品質」のイメージがある。
日本産の商品は比較的高いと言われるが、本当に良い商品であれば、高くても買う。商品のストーリーだけではなく、食品安全に関する認証などもしっかりアピールすべき。
米国市場では受け入れられないパッケージデザインのものが幾つか見受けられた。小売り向けなのかレストランなどの業務用向けなのか、あるいは双方にも対応できるのか、売り込みたいターゲットを明確にし、バイヤー目線に立って柔軟な提案をすることが重要。

JPの出展者からは、大きな手応えを得たとの声が多く、具体的には次のようなコメントがあった。

世界中のモノがあふれているニューヨーク市場でも珍しいと思われる商品を持ってきた。商品の味やストーリー性については、一定の評価を得ることができた一方、日本と同じ小売り向けのパッケージデザインでは米国展開が難しいことが分かった。業務用対応なども含めて、バイヤーのオーダーに柔軟に対応していきたい。
この見本市には継続的に出展しているが、毎年少しずつ取引量が増えている。米系の主要な商流に入り込むのは容易ではないが、中長期的に取り組むことが重要と感じている。
バイヤーとの連絡先交換や商談も重要だが、既に米国へ進出しているJP出展者以外の日系企業などと交流できることも出展のメリットだ。米国展開に向けてのヒントなど、非常に実践的なアドバイスをもらうことができた。

新型コロナウイルス禍を経て、対面の商談の重要性をバイヤーが再認識したことで、見本市に活気が戻ってきた。今回の見本市を機に、各出展者の取引拡大、さらには米国への日本産食材の輸出拡大につながることが期待される。

なお、食品パッケージデザインに関する情報は「米国進出のための食品パッケージデザイン戦略と 食品ラベルに関するFDA等規制」を参照。

(平野裕一郎)

(米国、日本)

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