湖北省、2024年の輸出入総額は前年比9.6％増加（中国）

中国・湖北省は1月20日、2024年の輸出入に関する統計データを発表した。湖北省の税関統計によると、2024年の湖北省の輸出入総額は7,058億4,000万元（約14兆8,226円、1元＝約21円）となり、前年比で9.6％増加した。そのうち、輸出額は4,863億元（12.4％増）、輸入額は2,195億4,000万元（3.7％増）だった。

湖北省の輸出入総額が7,000億元を超えたのは初めてで、中国中部地域（注）において最大の伸び率となった。通年の輸出入総額の伸び率は全国の伸び率である4.6％を上回り、輸出額と輸入額の伸び率はそれぞれ全国の5.3％、1.4％を上回った。

また、省内において、対外貿易に従事する企業数は9,500社を突破した。輸出入記録のある貿易企業数は前年比で8.6％増加し、そのうち民間企業が9割超を占めた。民間企業による輸出入が全体の約7割を占め、総額は4,874億元に達した。国有企業の輸出入額は1,190億6,000万元、前年比7％の増加となった。

省内にある17の市および州のうち、12の市および州において輸出入総額が増加した。その中でも、省都である武漢市の輸出入の伸びが前年比11.8％増となっており、湖北省全体の57.1％を占め、省内最大だった。武漢市の南東に位置する黄石市は、電子産業および金属精錬産業の発展により、対外貿易額が初めて600億元を突破し、8年連続で省内2位となった。貨物ハブ空港である花湖空港を有する鄂州市は、同空港を中心とした物流ハブ建設を行っており、通年の輸出入金額の成長率が30％と省内首位だった。

輸出を品目別でみると、ハイテク製品が前年比19.8％増加し、輸出額に占める割合は25.5％に拡大した。中でも、集積回路、液晶ディスプレーモジュール、プリント回路はいずれも2桁を超える伸び率となった。輸入では、集積回路および銅鉱石が高い伸びを見せ、いずれも300億元を超えた。

（注）一般的に湖北省、湖南省、河南省、江西省、安徽省、山西省の6省を指す。

（西島和希）

（中国）