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カシューナッツ産業、総額2,800万ドル超の投資契約を締結(コートジボワール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月11日 10時50分

世界最大のカシューナッツ生産・輸出国のコートジボワールで9月23日、カシューナッツ産業投資フォーラムが開催された。カシューナッツ加工分野への投資機会の促進を目的とする同フォーラムには、10カ国から32人の投資家が参加し、会期中に2,800万ドル超の3件の投資契約が締結された。

これらの契約はそれぞれ、英国トルク・コモディティーズ(Torq Commodities/商品・天然資源取引)による1,000万ドル、アラブ首長国連邦(UAE)アグリカス・グローバル(Agricas Global/農産物輸出)による750万ドル、インドのザンティ・アグロ・インダストリー(Zantye Agro Industrie/カシューナッツ加工)とオーストリアのミュンツァー・バイオインダストリー(Münzer Bioindustrie/バイオエネルギー)の企業コンソーシアムによる1,120万ドルの投資計画となっており、コベナン・クアシ・アジュマニ農業・農村開発・食糧生産相とスレイマン・ディアラスバ商業・産業相の立ち会いの下、フォーラム主催者の綿花・カシューナッツ評議会(CCA)との間で調印された。

ディアラスバ商業・産業相によると、コートジボワールのカシューナッツの年間生産量は、2017年の71万トンから2023年には120万トンと、この6年で約70%増加したとしている。また、カシューナッツの現地加工率は、2017年に国内生産量の6.3%に相当する4万4,628トンから、2023年には21.5%に相当する25万7,900トンに増加したという。ベトナム、インドに次ぐ第3位のカシューナッツ加工国となったコートジボワールは、地場産業を強化し、2030年までに現地加工率50%達成を目指しており、国と加工事業者の間で協定を結ぶことで、さらに多くの投資家の誘致に乗り出している。

税関総局のデータによると、2023年の生カシューナッツとその加工品の輸出は7,562億CFAフラン(約1,891億円、1CFAフラン=約0.25円)超となったが、そのうち加工品の輸出はわずか約17%にすぎない。

CCAが6月に発表した最新の予測によると、2024年のカシューナッツ収穫量は100万トンの見通し。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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