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上半期の外国企業の直接投資、製造業の大型投資堅調(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月18日 1時10分

添付資料PDFファイル(137 KB)

ベトナム外国投資庁によると、2024年上半期(1~6月)の対内直接投資(認可ベース、6月20日時点の速報値、出資・株式取得を除く)は、新規・拡張の合計で2,130件(前年同期比10.6%増)、認可額は134億8,710万ドル(43.2%増)だった。

業種別にみると、件数、認可額ともに1位の製造業は、931件(前年同期比28.6%増)、103億6,600万ドル(36.6%増)だった(添付資料表1参照)。

4~6月に認可された製造業最大の案件は、半導体後工程受託製造(OSAT)を行う米国アムコー・テクノロジーによる北部バクニン省でのメモリー工場の拡張投資(10億7,000万ドル)。同工場は2023年10月に稼働しており、さらなる生産増強を進める。今回の認可により、総投資認可額は16億ドルに達した。

次に認可額が大きかったのは、韓国の財閥・暁星による南部バリア・ブンタウ省でのバイオ化学素材の製造案件(7億3,000万ドル)だった。そのほか特筆すべき案件は、台湾の電子機器受託生産(EMS)世界最大手フォックスコンによる3件の投資認可だ。バクニン省でのプリント基板製造案件(3億8,300万ドル)、北部クアンニン省でのスマートデバイス製造案件2件(2億8,700万ドル、2億6,400万ドル)が6月に相次いで認可された。

業種別認可額の2位は不動産で19億9,124万ドル(前年同期比3.4倍)、3位は小売り・卸売りなどで4億4,326万ドル(74.6%増)だった。件数の2位は小売り・卸売りなどで610件(30.1%増)、3位はコンサルなどで192件(25.3%減)だった。

国・地域別の認可額は、シンガポールが52億3,065万ドル(前年同期比2.5倍)で首位だった(添付資料表2参照)。上述のアムコーやフォックスコンもシンガポール子会社からの出資だ。2位は香港で16億8,347万ドル(2倍)、3位は日本で12億2,510ドル(2.1倍)だった。件数は中国が533件(70.3%増)で首位だった。2位の韓国が336件(13.8%減)、3位のシンガポールが284件(20.9%増)と続いた。日本は180件(17.8%減)で5位だった。

日本の大型案件では、大手化学メーカーの東ソーによるバリア・ブンタウ省での化学プラント案件(1億7,600万ドル)、再生可能エネルギーを主軸にした電力事業を行うイーレックスによる北部イエンバイ省でのバイオマス発電所建設案件(約1億2,000万ドル)などがあった。

出資・株式取得は、件数が1,420件(前年同期比10.9%減)、認可額が16億9,811万ドル(57.7%減)だった。国・地域別の認可額では、日本が首位だった。

直接投資の実行額(推計)は108億4,200万ドル(8.2%増)だった。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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