第1四半期GDP成長率、EUとユーロ圏ともに前期比0.3%(EU、ユーロ圏)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月17日 1時5分
EU統計局(ユーロスタット)は6月7日、2024年第1四半期(1~3月)のEU27カ国とユーロ圏20カ国の実質GDP成長率(季節調整済み)はともに前期比0.3%と発表した(プレスリリース、添付資料表1、2参照)。
EUの第1四半期の実質GDP成長率(前期比)を需要項目別でみると、個人消費は前期の0.3%増から0.2%増(寄与度:0.1ポイント)、政府消費支出は0.5%増から0.1%増(0ポイント)と、ともに伸びが縮小した。総固定資本形成は前期の0.7%増から1.5%減(マイナス0.3ポイント)とマイナス成長に転じた。輸出は前期の0.4%増から1.0%増に拡大した一方、輸入は前期の0.5%増から0.2%減とマイナスに転じ、純輸出はGDPを0.6ポイント押し上げた。
EUの第1四半期の実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、加盟国間でばらつきがみられる(添付資料表2参照)。マルタ(1.3%)、キプロス(1.2%)、クロアチア(1.0%)の3カ国では1.0%以上の成長率だった。一方、デンマーク(マイナス1.8%)、エストニア(マイナス0.5%)、オランダ(マイナス0.1%)の3カ国ではマイナス成長となった。ユーロ圏の主要4カ国では、スペイン(0.7%)、イタリア(0.3%)、フランス(0.2%)はプラス成長を維持し、ドイツは前期のマイナス0.5%から0.2%のプラス成長に転じた。
2024年第1四半期のEUとユーロ圏の雇用者数の伸び率をみると、それぞれ前期比0.3%増だった(添付資料表3参照)。国別でみると、ルーマニア(2.4%増)やマルタ(1.4%増)などの4カ国で1.0%を超える増加となった。一方、ポーランド(0.6%減)、スロバキア(0.3%減)、スウェーデン(0.1%減)の3カ国では雇用者数が減少した。
(大中登紀子)
(EU、ユーロ圏)
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