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米ロサンゼルス港の1~8月の貨物取扱量は前年同期比30%増、物流網の混雑に懸念(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年9月24日 1時0分

米国ロサンゼルス港湾局の9月15日の報告では、8月のコンテナ取扱量が95万4,377TEU(注1)で、1~8月の取扱量は727万3,053TEUとなり、前年同期比で30%増加した。コンテナ取扱量は、2020年7月から毎月80万TEU前後と高水準が続いている。隣接するロングビーチ港湾の8月の取扱量も80万7,704TEUで、ロサンゼルス港湾と同様に2020年7月から70万TEUを超える水準で推移している。新型コロナウイルス感染拡大下での自宅待機や旅行、娯楽の制限によりオンラインショッピングでの消費が増加し、その傾向が続いていることが輸入貨物の増加要因とみられる。

米西海岸の港には、ホリデー商戦を前にコンテナ貨物船が押し寄せている。9月15日時点で、ロサンゼルス近郊の港沖で貨物船60隻が入港待ちになっている。ロサンゼルス港湾のジーン・セロカ局長は貨物取扱量の発表に伴うブリーフィングで、港では効率よく荷物をさばくよう努力しているが、内陸での鉄道やトラックなどの物流網やラストマイル(注2)で人材不足の問題が起きている、と指摘した。また、空コンテナシャーシ(注3)や鉄道から載せ替えるトラック輸送の不足が生じており、これらは産業界や混載業者、倉庫などの事業者とパートナーになって解決していく必要がある、と述べた。同港内のコンテナの滞留時間は15日時点で、トラックによる場合は8.5日、鉄道の場合は11.7日となっている。セロカ局長は、混載会社に対し、貨物がどこにあるかといった情報を荷主に随時提供することで混乱を避けることができる、と指摘した(注4)。また、貨物の優先順位を明確に通知することも貨物を早く港から出すことにつながるとした。取扱量の増加は、クリスマスなどホリデーシーズンも継続し、2022年に入っても続く見込みという。

なお、ジェトロがこれまで開催した物流関連セミナー情報は以下を参照のこと。

○ロサンゼルス港アップデート(2021年7月1日記事参照

○ロングビーチ港アップデート(2021年7月28日記事参照

○米国の航空貨物市場の動向(2021年9月3日記事参照

(注1)1TEU:20フィートコンテナ換算。

(注2)ここでは、各地の物流拠点(倉庫)から店舗への配送を指している。

(注3)海上コンテナの輸送設備車両。

(注4)ロサンゼルス港湾局は、ポートオプティマイザーというシステムを通じて、コンテナ貨物の入港や港での積み下ろし状況の情報を提供している。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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