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オーストラリア財務相が訪中、7年ぶりに豪中戦略経済対話を開催(オーストラリア、中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月9日 0時40分

オーストラリアのジム・チャルマーズ財務相は9月26日から27日までの2日間、中国を訪問した。オーストラリアの財務相による訪中は7年ぶりとなる。26日には北京で国家発展改革委員会(NDRC)の鄭栅潔主任と共に「第4回オーストラリア・中国戦略経済対話」を2017年以来7年ぶりに開催し、経済、投資、クリーンエネルギーなどについて議論した。

財務省の発表によると、戦略経済対話では、世界のマクロ経済、経済政策について議論を行った。両国にとって新たな機会や課題に直面していることを確認し、経済や周辺地域にとって有益な情報を共有するため、マクロ経済政策に関してさらなる意見交換を行うことに合意した。また、オーストラリアにとって中国は最大の貿易相手国である一方、中国は資源などの輸入の多くをオーストラリアに依存するなど、両国は強い経済的補完性があることを確認した。外国投資政策については、最新動向や世界経済における投資環境の展望について意見交換を行った。さらに、クリーンエネルギーについても議論を行い、双方の気候変動目標を達成するための技術・政策交流の促進および、再生可能エネルギーや低炭素技術への投資の重要性を確認した。2014年に両国で署名した協力覚書を更新し、世界経済や地域経済、財政政策などの情報交換を行うため、2国間のセミナー協力プログラムに関する協力覚書を締結した。今後は、対話を毎年行い、2025年はオーストラリアで開催することに合意した。

チャルマーズ財務相は中国訪問の意義について、9月26日付のメディアリリースで、「今回の会談は、2023年11月の豪中首脳会談(2023年11月22日記事参照)、2024年6月の李強首相によるオーストラリア訪問での会談を基盤とし、オーストラリアにとって最大の貿易相手国である中国との対話を再開するための取り組みの一環」と説明した。また、同相は27日の記者会見で、中国訪問前に資源大手のBHP、リオ・ティント、鉄鉱石大手フォーテスキュー、石油・ガス大手のウッドサイドなどと面談し、中国経済の低迷を受けたオーストラリア輸出への影響を調査したと明かし、「中国経済が軟調であればオーストラリアもその影響から免れられない。今回訪問のタイミングが豪中関係にとって非常に重要なタイミングであるのはそのためだ」と述べた。

(青島春枝)

(オーストラリア、中国)

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