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「欧州経済会議」がポーランド南部カトビツェで開催(ポーランド、日本、欧州)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月21日 0時45分

第16回欧州経済会議(EEC)」が、5月7~9日にポーランド南部のカトビツェで開催された。今回はオンラインを含めて約1万7,000人が参加した。ポーランドのドナルド・トゥスク首相、国内外の主要閣僚、大企業の経営者らがスピーカーとなり、欧州における経済・社会課題、安全保障、エネルギー転換、デジタル化などについて議論した。

開会式では、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長とトゥスク首相が演説し、欧州の防衛力強化の必要性を強調した。フォン・デア・ライエン委員長は、欧州議会選挙後に欧州委の防衛担当委員を任命することを発表し、欧州の防衛力の状況についての白書の提出が最初の任務の1つになるとした。トゥスク首相は、EUに共同防空システムの構築を呼びかけた。また、ハイブリッド攻撃を含め、対外攻撃からの欧州国境の警備を促した。

EECでは、エネルギー部門の変革も大きく取り上げられた。ポーランド初の原子力発電所の稼働について、マジェナ・チャルネツカ産業相は、これまで言われてきた2033年には無理があり、現実的に考えると2040年ごろに実現されるだろうと発言した(2021年2月16日記事参照)。再生可能エネルギーに関するセッションでは、主に風力に焦点が当てられた。ヤチェク・バルトミンスキー国有財産副大臣は、バルト海上におけるポーランド初の洋上風力発電所の建設は約半年遅れており、2026年に稼働する見込みだと述べた。

セッションの中では、欧州のみでなく、米国、ブラジル、アラブ首長国連邦(UAE)などとポーランドとの経済関係についても議論された。5月8日に行われたセッションでは、宮島昭夫駐ポーランド日本大使とイム・フンミン駐ポーランド韓国大使がパネリストとして招かれ、ポーランドと日本、韓国それぞれとの2国間協力について議論した。

なお、サイドイベントとして、スタートアップ・コンテスト「EECスタートアップ・チャレンジ」のファイナルステージと授賞式が同8日に開催された。同イベントには、欧州から約200のスタートアップが参加し、今回、ファイナリスト16社がEECで登壇した。5つの部門(ビジネス・プロセス、クライアントとライフスタイル、環境、ヘルステックとバイオテック、現代経済)でそれぞれ1社が優勝した。

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

写真 欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長(ジェトロ撮影)

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長(ジェトロ撮影)

写真 セッションに参加する宮島駐ポーランド大使(ジェトロ撮影)

セッションに参加する宮島駐ポーランド大使(ジェトロ撮影)

(ニーナ・ルッベ)

(ポーランド、日本、欧州)

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