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トランプ米大統領、ダボス会議特別演説で製造拠点としての米国PR(世界、スイス、ドイツ、ウクライナ、南アフリカ共和国、スペイン、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月28日 15時40分

スイスのダボスで1月20~24日に開催された世界経済フォーラム(WEF)第55回年次総会(ダボス会議)では、世界の多くの指導者が特別演説を行い、公開対話に参加した。WEFの発表による主な各国首脳の発言は次のとおり(2025年1月28日別記事も参照)。

ドイツのオラフ・ショルツ首相は特別講演で、世界の地政学的状況がますます複雑化する中で、欧州を強化する取り組みについて説明した。「予測可能性、誠実さ、信頼性はますます困難になっている」と述べるとともに、世界は同時に「より複雑で入り組んだ」状態になっていると付け加えた。

南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は特別演説で、アフリカに新たに生まれつつある機会について述べ、アフリカ連合(AU)のG20加盟は世界協力の大きな節目と指摘した。大統領は「協力は人類の発展の重要な指標の1つで、人間の生活の多くの側面に関わっている」と述べ、「協力は人類文明の基盤だ」と強調した(2025年1月27日記事参照)。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は特別演説で、ロシアとの戦争が続くウクライナを支援し、防衛同盟を強化するよう欧州に求めた。大統領は、欧州は同盟や技術開発、結束した安全・防衛政策を優先する必要性を強調するとともに、欧州の安全保障に関しては、欧州大陸は「少数の善意に頼ることはできない」と付け加えた。

スペインのペドロ・サンチェス首相は特別演説で、ソーシャルメディアプラットフォームが民主主義と社会の分極化に与える影響について論じた。首相は「われわれは、これらプラットフォームが人類を団結させて『人々に力を与える』どころか、権力と富を少数の人々に集中させていることを知っている」と述べ、「これらプラットフォームは(大陸と大陸の間に広がる)海のように保護され、管理されるべきだ」と指摘した。

米国のドナルド・トランプ大統領は特別演説と主要な最高経営責任者(CEO)との対話の中で、自身の規制緩和の取り組みと企業に有利な政策を称賛した。「トランプ政権下では、雇用を創出し、工場を建設し、企業を成長させるのに、古き良き米国ほど適した場所は地球上にない」と強調した。

(田中晋)

(世界、スイス、ドイツ、ウクライナ、南アフリカ共和国、スペイン、米国)

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