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7月の住宅ローン金利はわずかに低下、住宅関連指標はいずれも利下げ待ちの状況(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月2日 11時20分

米国連邦住宅金融抵当公庫(フレディマック)は8月1日、7月第5週の住宅ローン金利を公表した。30年固定物住宅ローン金利は6.73%となり、インフレ抑制の進展がみられ(2024年7月12日記事参照)、利下げ期待が高まる中でローン金利が引き続き低下した。

住宅ローン金利は6月以降、わずかずつではあるものの低下しつつあるが、6月の住宅市場は全般的に利下げ待ちの状態が継続した。6月の住宅関連指標では、米国商務省が発表した新築住宅販売が年率換算で前月比0.6%減の61万7,000戸、全米不動産協会(NAR)が発表した中古住宅販売が同5.4%減の389万戸と低調だった。

また、中古住宅の供給不足にもかかわらず、米国商務省が発表している住宅着工件数では、集合住宅の好調さの一方、戸建て住宅は低調に推移するなどまちまちの状況だった。着工件数では、戸建て住宅が同2.2%減となる一方、5戸以上の集合住宅は同22%増と大幅に増加。許可件数では、戸建て住宅が同2.3%減となる一方、5戸以上の集合住宅は同19.2%増と大幅に増加した。

全米住宅建設業者協会(NAHB)のカール・ハリス会長がプレスリリースで「住宅建築事業者は現在の高金利環境を懸念しているが、今後数カ月で住宅ローン金利が低下し、2024年後半には住宅建設は増加すると考えている」と述べているように、7月の連邦公開市場委員会(FOMC、2024年8月1日記事参照)で示唆された金利の低下が実現すれば、秋以降は住宅関連指標の回復につながっていく可能性も考えられそうだ。

(加藤翔一)

(米国)

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