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フィリピン3都市で日本産水産物のシェフ向け試食イベントを開催(フィリピン、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月5日 0時20分

ジェトロは2024年10月8日のマニラを皮切りに、2025年1月16日にセブ、1月23日にボラカイ(注)において、現地レストランのオーナーやシェフ向けに日本産水産物のプロモーションイベント「ゴー!ジャパニーズ・シーフード!(GO! Japanese Seafood!)」を開催した。ジェトロは以前から同国でインフルエンサーなどを巻き込んだBtoCイベントを複数実施してきたが、今回はBtoBイベントとして、日本産水産物を取り扱う輸入・卸業者と現地レストラン関係者をつなぎ、フィリピンにおける日本産水産物の市場拡大を目指す。

写真 マニラでのイベントの様子(ジェトロ撮影)

マニラでのイベントの様子(ジェトロ撮影)

3都市でのイベントには、日本産水産物を取り扱う輸入・卸業者3~4社が参加し、現地のシェフやレストラン経営者が述べ80人ほど来場した。イベントでは、三陸産カキや北海道産ホタテをはじめ、フィリピンではまだあまり知られていないシマアジのすしやマリネ、ハマチやカンパチを使ったフュージョン料理など、輸入・卸業者各社が趣向を凝らした試食メニューを用意した。試食の前には、各社が自社の主力商品や日本産水産物の強み、試食メニューのプレゼンテーションを実施した。

写真 シマアジを使用した試食メニュー(ジェトロ撮影)

シマアジを使用した試食メニュー(ジェトロ撮影)

セブでのイベントに来場した日本食レストラン・ノンキの町田マリアリガヤ共同創業者兼CEO(最高経営責任者)は「セブ島を中心に13店舗を展開しているが、今後さらにフィリピン国内の他の地域への出店も検討中。マニラ首都圏以外にも日本食は人気があり、特においしいシーフードは欠かせない。2025年3月開催予定のFOODEX JAPAN 2025(第50回国際食品・飲料展)にも社内から出張者を出す予定」と話した。

セブとボラカイのイベントに参加した、輸入・卸事業者のマックアジア・フード・トレード・コーポレーションのアンチェッタ・マービン氏は「セブでは既に調味料などの取引のあるレストランも多かったが、彼らに日本産水産物を試食してもらうのは初めて。ボラカイは接点がなかったが、新たなつながりを得られた」と語った。

ジェトロは今回、初めてボラカイでイベントを開催した。ボラカイ島内の日本食レストランはまだ数軒のみで、参加した輸入・卸事業者とレストランのエグゼクティブシェフとの会話では、「ボラカイ島は観光業が盛んな魅力的な市場である一方、同島に空港はなく、雨や台風などの影響で商品の配達に時間がかかり、物流が容易でないことが食材価格の高騰の主な要因になっている。島の土地価格も高騰しているため、ハブとなる食品倉庫を複数の物流業者で共有できれば、双方にとってコスト効率が良い」という意見に賛同が集まった。

写真 ボラカイでのイベントの様子(ジェトロ撮影)

ボラカイでのイベントの様子(ジェトロ撮影)

シェフ向けBtoBイベントの締めくくりとして、2月5日から7日まで、マニラのエンデランカレッジで、国際すし知識認証協会のシェフを招き、すし職人を目指すシェフ向けセミナーを開催予定だ。

(注)ボラカイ島は、フィリピン中部の西ビサヤ地方アクラン州に位置するフィリピン有数のリゾートアイランド。マレー・ボラカイ観光局のデータによると、2024年の観光客数は200万人を超えた。

(笠間彩、コミヤ・レックスリーロレイン)

(フィリピン、日本)

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