島津製作所、インド・カルナータカ州に製造会社新設（インド、日本）

島津製作所（本社：京都市中京区）は1月20日、インド南部カルナータカ州の州都ベンガルールに、測定機器の製造子会社シマズ・マニュファクチャリング・インディア（Shimadzu Manufacturing India）を設立すると発表した。3月末に設立し、2027年春に建屋面積5,500平方メートル、総面積4万平方メートルの工場の稼働を見込む。

同工場では、成分を測定する液体クロマトグラフ、気体を分析するガスクロマトグラフ、紫外可視分光光度計などを製造する予定だ。同社はこれまでマレーシアから販売してきたが、インドが世界的にジェネリック医薬品の一大生産地域であることや、今後は電気自動車（EV）や半導体の生産も期待されることから、同国への生産拠点の設立に踏み切った。産業機器や、インドで既に販売を行っている医用機器の製造も今後検討する。

また、同社は、2001年に設立した医用機器の販売会社と、2005年に設立した計測機器の販売会社を統合することも同時に発表した。新販売会社のシマズ・インディア（Shimadzu India）は2025年夏ごろに設立する予定で、両製品群を使用する顧客の満足度向上や臨床領域での事業展開拡大を目指す。

製造会社と販売会社のインドでの新設を通して、島津製作所は2035年までに約470億円、2023年実績比で約2.6倍となる売り上げを計画する。

（大野真奈）

（インド、日本）