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アルバニージー首相、トランプ氏と電話会談(オーストラリア、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月11日 14時35分

11月5日の米国大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利したことを受け、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は7日、トランプ氏と電話会談を行ったことを明らかにした。首相はソーシャルメディアへの投稿で、オーストラリアと米国の同盟、両国と英国との安全保障に関する枠組み「AUKUS(オーカス)」、貿易・投資の重要性について意見交換を行ったことを発表し、両国の利益のために協力することを楽しみにしていると述べた。

また、ペニー・ウォン外相は7日付の公共放送ABCのTVインタビューで、記者から2025年1月のトランプ氏の大統領就任による米国との関係や、オーストラリアと中国との関係への影響を問われ、「わが国は中国と非常に強力な経済貿易関係を築いている。しかし、第1の戦略的パートナーは米国だ。中国とは関係安定化に尽力してきたが、両国の方針に相違点があることを認識している。米国とは非常に明確な戦略目標を共有しており、地域の安定・平和のためAUKUSは重要なものだ」とし、政権が代わっても米国との関係は重要視する政府のスタンスは変わらないと強調した。また、米国が今後、輸入品の関税を引き上げることに対する懸念について、記者から問われ、「まずはトランプ次期政権の動向を注視していきたい。当然ながら、オーストラリアは貿易やその他の事項に関しても、国益を追求する」と説明した。

同国のシンクタンク「ローウィー国際政策研究所」のエグゼクティブディレクターのマイケル・フルリラブ氏は、同研究所のウェブサイトに立ち上げた8月の大統領選特集の記事で、「もしトランプ氏が大統領に就任したら、米国の同盟国はトランプ氏に背を向けるべきではなく、強く歓迎し過ぎるべきでもない。オーストラリアは2期目のトランプ政権と現実的に関わり、自国の能力を高め、トランプ氏が軽視する「自由で開かれた国際秩序」を強化するために、同盟国と協力すべき」とした。その上で、オーストラリアは国際秩序を守る護衛(Bodyguard)として役割を果たす必要があるかもしれないと指摘した。また、米中関係は予測が難しく、トランプ氏が中国からの大型取引の申し出になびいて中国側に譲歩した場合、中国との取引を重視して、米国と同盟国が重視するインド太平洋地域の平和と繁栄といった安全保障上の利益を手放す可能性があると分析した。

(青島春枝)

(オーストラリア、米国)

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