化粧品・美容用品展示会に日本企業の21商品を展示、来場者反応に想像以上の手応えも（メキシコ、日本）

メキシコのメキシコ市で11月3～5日に、化粧品・美容関係用品展示会Expo Beauty Show（EBS）が開催された。主催者発表によると、出展企業数は270社を超え、化粧品販売店、サロン経営者、ディストリビューター、インフルエンサー、一般消費者など、数千人の美容関係者が来場した。ジェトロは、同展示会で日本企業12社の商品21点のサンプル品展示を行い、ディストリビューター候補の発掘や、商品へのフィードバック獲得を目的とするプロモーションを実施した（注）。

展示会場の様子（ジェトロ撮影）

出展していたアジア系ブランドのメキシコ国内ディストリビューターによると、従来、メキシコではスキンケア用品は欧州からの輸入品が多かったものの、近年は韓国・台湾・日本を始めとしたアジアへの注目が高まっているという。ジェトロが来場者にヒアリングしたところ、ジェトロブース展示品の中で自然由来・オーガニック製品に高い関心が寄せられたほか、全体的に展示品の匂いや肌触りを評価する声が多く得られた。

同展示会に合わせてメキシコ訪問した、日本の薬草やアロマ文化の発祥地奈良で酵素洗顔料や自然由来成分の口紅などのブランドを開発するアランブラ（ALHAMBRA）の橋本真季代表取締役は「想像していた以上に自社商品への反応が良く、手応えを感じた。今回の展示会でつながったディストリビューター候補を含めて商談を進め、メキシコ市場への輸出に向けて取り組んでいきたい」と感触を述べた。

サンプル品展示を行ったジェトロブースの様子（ジェトロ撮影）

（注）ジェトロでは、日本企業の新規市場販路拡大支援を目的に、11月から化粧品・美容関連品および文房具のサンプルショールーム展示を開始し、現地バイヤーに対してプロモーションを行う。本事業参加企業・商品情報については、プレスリリース（スペイン語）を参照のこと。なお、関連して、ジェトロでは2024年7月下旬に、メキシコ人女性150人を対象に化粧品購入実態のアンケート調査を実施した（2024年8月2日記事参照）。

（深澤竜太）

（メキシコ、日本）