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芝浦機械インド、チェンナイに第2工場開所、生産能力3倍超へ(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月12日 16時0分

芝浦機械インド(SMI)は7月11日、インド南部のチェンナイに増設した第2工場の開所式を行った。投資額は22億5,000万ルピー(約42億7,500万円、1ルピー=約1.9円)。新工場の操業により、同社の射出成形機の年間生産能力は、現在の1,200機から4,000機に段階的に3倍超に拡大する。

新工場の特徴は、(1)技術実演センターを設置し、顧客の金型を使った実演を可能とした、(2)3,500トンクラスの超大型射出成形機の生産が可能となるよう、許容荷重と天井高を高めた、(3)今後の生産品目の変更が容易な工場としたことだ。また、従業員の労働環境と将来の電動式射出成形機の生産を見込み、空調を完備するとともに、屋上に太陽光発電装置などを導入し、省エネや環境にも配慮している。

開所式であいさつに立った芝浦機械本社の坂元繁友社長は、電気自動車(EV)のバッテリー用セパレーターの需要が高まるなど、自動車産業の需要が増加しており、インドは成長市場かつ戦略的に重要な国と述べた。また、今回の拡張の理由の1つとして、熟練した献身的な労働者がいることにも触れ、労働者の質の高さを挙げた。

SMIのM・クマール社長は記者会見で、ターゲットとする産業は自動車や、パッケージ、物流資材、医療産業と述べ、第2工場の開所を機会に一層シェアを拡大していきたいと意欲を示した。同社によると、輸出も行っているものの、国内需要が強いため、当面は国内市場を中心に販売していく考え。

芝浦機械は2012年、インド最大の建設・総合エンジニアリング会社のラーセン・アンド・トゥブロ(L&T)傘下のL&Tプラスチック・マシナリーを買収し、インド市場に参入。油圧射出成形機を主に製造しており、インド国内シェアは約20%(クマール社長)に上る。今後、インド経済の成長と高付加価値製品の需要の高まりを見込み、電動式射出成形機の製造販売も検討したい考え。

写真 第2工場の外観(芝浦機械インド提供)

第2工場の外観(芝浦機械インド提供)

(白石薫)

(インド)

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