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EU理事会、包装・包装廃棄物規則案を採択、18カ月後から順次適用開始へ(EU)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月20日 0時5分

EU理事会(閣僚理事会)は12月16日、包装・包装廃棄物規則案を採択した(プレスリリース)。規則は、包装廃棄物を削減すべく、包装廃棄物の発生を防止するとともに、包装材のリサイクルを推進することを目的としている。

規則は、欧州議会との政治合意(2024年3月8日記事参照)に基づくもので、EU官報への掲載を経て施行される。規則自体の適用開始は施行から18カ月後だが、事業者に課される義務の適用開始時期は義務によって異なる。今後策定される委任立法によって義務の詳細が規定されることから、委任立法の動きを引き続き注視する必要がある。

規則が規定する目標や要件は多岐にわたるが、加盟国に課される義務と事業者に課される義務に大分される。加盟国に対しては、加盟国レベルでの包装廃棄物の削減目標やリサイクル目標、プラスチック袋消費量の制限を課すほか、分別収集システムの整備と使い捨て飲料用ペットボトルや飲料缶のデポジット・リターン制度の導入を義務付ける。

事業者に対しては、包装材をリサイクル可能にすることや、有機フッ素化合物(PFAS)など懸念物質の含有量を一定以下にすること、包装のプラスチック部分については一定割合でリサイクル材を使用すること、消費者が包装廃棄物を分別しやすくするために、包装の材料組成を示すラベルを添付することなどを義務付ける。過剰包装や包装の空き容量を制限するほか、一部使い捨てプラスチック包装の使用も禁止する。

また、輸送・販売用の包装や飲料用容器包装などについては、再利用目標を課す。テイクアウト飲料・食品の販売時には、消費者が持参する詰め替え容器の利用を受け付けることや、再利用可能な容器での提供を選択肢の1つとして提示することも求める。

規則の詳細については、ジェトロの調査レポート「EU循環型経済関連法の最新概要(2024年11月)」を参照。

(吉沼啓介)

(EU)

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