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6月のカナダ消費者物価指数、前年同月比2.7%上昇(カナダ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月23日 0時35分

添付資料PDFファイル(137 KB)

カナダ統計局が7月16日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%上昇と、2024年5月の上昇率(2.9%、2024年7月1日記事参照)から0.2ポイント下回った(添付資料表参照)。カナダでは2024年1月以降、CPIは2%台で推移している(2024年2月27日記事2024年3月21日記事2024年4月17日記事2024年5月27日記事2024年7月1日記事参照)。

統計局は上昇率鈍化の主な要因として、ガソリン価格(0.4%増)や耐久消費財価格(1.8%減)の安定を挙げた。ガソリン価格は、OPECとそのパートナー(OPEC+)が2024年後半に自主的な減産を段階的に廃止すると発表したことや、春のメンテナンスのために停止していた一部の製油所の生産が再開されたことが影響した。

一方、店舗売りの食品価格(外食を除いた食品価格、2.1%増)、携帯電話サービス価格の下落幅の縮小(12.8%減)は上昇率の鈍化を減速させた。店舗売りの食品価格は、特に乳製品(2.0%増)、生鮮野菜(3.8%増)、ノンアルコール飲料(5.6%増)、保存フルーツ・フルーツ加工品(9.5%増)などが前年同月比で加速した。

発表を受けて、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)傘下のRBCエコノミクスのエコノミスト、アビー・シュウ氏は同日、「中央銀行は弱い経済への金融緩和を継続し、来週の7月会合で再び利下げに踏み切るだろう」と予想している(RBC経済アップデート7月16日)。

中銀の次回の政策金利と経済見通しを示す金融政策報告書の発表は7月24日に予定されている。

(斎藤健史)

(カナダ)

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