1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

インドネシア、GCCとのFTA交渉開始を決定、交渉完了の目標は24カ月以内(インドネシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、オマーン、カタール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月15日 0時15分

インドネシア商業省は7月31日、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、オマーン、カタールが参加する湾岸協力会議(GCC)との自由貿易協定(FTA)交渉開始を発表した(7月31日付、インドネシア商業省プレスリリース)。GCCとのFTAは、インドネシアにとって、UAEとの包括的経済連携協定(CEPA)、イランとの特恵貿易協定(PTA)に続く3つ目の中東諸国との協定になる(注1)。

ズルキフリ・ハサン商業相は「両国・地域間による交渉は24カ月以内に完了すると楽観的に捉えている」と述べた。ジャーセム・アル・ブダイウィGCC事務局長は、今回の交渉開始はインドネシアとGCCの両国・地域間にとって歴史的な出来事とした上で、「この協定が両国・地域にとって、特に経済分野に利益をもたらすと信じている」と強調した。

また、ジャトミコ・ブリス・ウィチャクソノ商業省国際貿易交渉局長は、GCCとの第1回交渉会合を9月に、第2回交渉会合を11月に開催するとし、両交渉会合では物品、サービス貿易、原産地規則、衛生と植物防疫のための措置、税関手続き・貿易円滑化、貿易の技術的障害、投資、中小企業、デジタル貿易、知的財産権、経済協力、ハラールを含むイスラム経済、紛争解決を取り扱うとした。

グローバル・トレード・アトラスによると、2023年のインドネシアからGCCへの輸出総額は約8,550億円(注2)で、自動車(2,088億円)、パーム油(1,002億円)、宝飾品(829億円)が上位を占めた。インドネシア自動車製造者協会(ガイキンド)によると、2023年のGCCへの自動車輸出台数は7万6,137台で、輸出メーカーはトヨタ自動車、三菱自動車、スズキ自動車の日系3社だった。GCCからインドネシアへの輸入総額は約1兆3,476億円で、輸入額が多かった品目は石油などの原油や軽質油などの石油・燃料(9,059億円)、非合金鉄または鋼の半製品など(1,577億円)、メタノール、エチレングリコールなどのアルコール製品(468億円)だった。

(注1)UAEとのCEPAは2022年7月に署名され(2022年7月7日記事参照)、2023年9月に発効した。イランとのPTAは2024年7月に署名した。

(注2)IMFの2023年平均レート、1ドル=140.49円で算出。

(大滝泰史)

(インドネシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、オマーン、カタール)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください