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中国EVメーカーZeekrがブラジル市場に参入、富裕層をターゲット(ブラジル、中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月2日 0時25分

中国自動車大手の吉利控股集団(ジーリー)傘下の電気自動車(EV)メーカー、ジーカー(Zeekr)は8月22日、リンクトインの同社公式アカウントでブラジル市場への参入を発表した。8月22日付現地紙「フォーリャ」によると、輸入車の販売を2024年第4四半期から開始する予定。また、ブラジルの自動車業界情報サイト「オートモティブビジネス」(8月22日付)によれば、最初に導入される車種はクロスオーバー車「001」とスポーツ用多目的車(SUV)「X」の2種類。8月22日付「オートモティブビジネス」によると、Zeekrはサンパウロ市、リオデジャネイロ市、ベロオリゾンテ市、そして首都ブラジリアなど主要都市で販売店を10~12店舗開業する予定。

Zeekrの陳禹副総裁は、ブラジルの技術産業情報サイト「カナルテック」(8月22日付)のインタビューで、同社の特徴は高級EVを提供することにあり、「ブラジルはZeekrの世界展開における戦略的な地域市場」と説明した。Zeekrブラジルのロナウド・ジニダルシス・オペレーションダイレクターも「質の高い店舗網を構築し、最高基準のサービスを保証する」と述べた。対象とする顧客層は、同じ中国EVメーカーであるBYDが中流層をターゲットとしているのと異なり、富裕層をターゲットとしており、アウディ、BMW、メルセデスベンツ、ポルシェ、同じグループブランドでもあるボルボなどが競合となるとされている。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル、中国)

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