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チャイナ・ハイテクフェア開催、延べ40万人が来場(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月29日 0時0分

深セン市政府が主催するテクノロジー分野の総合展示会「第26回中国国際ハイテク成果交易会(チャイナ・ハイテクフェア)」が11月14~16日、深セン市宝安区にある国際会展中心で開催された。同展示会の公式SNSアカウントによると、世界100以上の国・地域から5,000以上の企業や国際組織が参加し、会期を通じての入場者は延べ40万人に上った。

写真 ハイテクフェア第15号館の様子(ジェトロ撮影)

ハイテクフェア第15号館の様子(ジェトロ撮影)

2024年のハイテクフェアは、国際的な科学技術発展の最前線と深セン市の「20+8」産業クラスター(注1)に焦点を当てた。会場内には、「国の重要機械・設備」「AI(人工知能)とロボット」「専精特新(注2)および新たな質の生産力(注3)」「低空経済(注4)」「ハイエンド設備製造」「新エネルギー産業」などを含む22の分野別展示エリアが設けられた。新エネルギー車の展示エリアでは、比亜迪(BYD)、上海蔚来汽車(NIO)、奇瑞汽車(Chery)、江鈴汽車(JMC)などの新エネルギー車ブランドが登場した。

日本からは、茨城県つくば市をはじめ地方自治体などが出展した。同市のブースには、高感度・高精度フレキシブルひずみセンサーを開発・販売するセンシアテクノロジーと、あらゆる形状に取り付け可能で配線不要な触覚センサーを開発・販売するFabSense(ファブセンス)のスタートアップ2社が出展した。

写真 つくば市出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

つくば市出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

出展者からは、「初めての海外出展だったが、現地企業や研究者と交流ができて、とてもいい経験になった」「来場者から技術の応用に関する質問をたくさんもらい、今後の商品開発につながった」などの声が聞かれた。来場者からは、「技術に興味があり、もっと議論したい」「日本スタートアップ企業の技術イノベーションに対する熱意ある研究姿勢を高く評価する」などの声が聞かれた。

(注1)2022年に発表された「深セン市政府の戦略的新興産業クラスターの発展・強化と未来産業の育成に関する意見」では、20の重要戦略的新興産業(ネットワーキング&コミュニケーション、半導体・集積回路、超高精細ディスプレーなど)と8つの主要未来産業(合成生物学、ブロックチェーン、宇宙技術など)の発展が提案されている。

(注2)「専精特新」とは、専門性を有し、精密な技術力を持ち、独自性のある、革新的な技術を指す。

(注3)中国中央電視台(CCTV)の解説では、技術の革命的なブレイクスルー、生産要素のイノベーティブな配置、産業の深い転換・レベルアップにより生み出される先進生産力とされる。

(注4)ドローンなどの有人・無人航空機による1,000メートル未満の低高度飛行活動や、関連分野の統合・発展によってもたらされる総合的な経済を指す。

(李文郁)

(中国)

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