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シンガポール首相、米大統領選で勝利のトランプ氏に祝意(シンガポール、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月12日 1時15分

シンガポールのローレンス・ウォン首相兼財務相は11月6日、米大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ前大統領に祝辞を送った。ウォン首相は、トランプ氏の下で「米国が引き続き成長し、世界の指導者の役割を担うと確信している」と強調した。

祝辞でウォン首相は、トランプ氏が前回の大統領任期中に、米国によるシンガポール軍施設の利用を盛り込んだ1990年の覚書(MOU)を更新したことについて、アジア大洋州地域の平和と安定、繁栄にとって不可欠なものと指摘した。また、米国とシンガポール2国間の自由貿易協定(FTA)が2004年に発効して以来、2国間の貿易が約3倍に拡大したことや、約6,000社の米国企業がシンガポールに拠点を置いていると言及した。そのほか、シンガポールの企業約200社が米国の約40州に拠点を置き、約27万人の雇用を創出していると伝えた。

政府投資会社テマセク、米国に300億米ドル投資へ

シンガポール通貨金融庁(MAS、中央銀行に相当)のチア・ダージウン長官は8日、同国で開催中のシンガポール・フィンテック・フェスティバル(SFF)で、トランプ氏の勝利を受けた株価急騰や、米ドル高の進行、利回り曲線(イールドカーブ)のスティープ化(注)の背景として、インフレと規制緩和への期待があると述べた。チア長官は「政策の順序が重要だ。(トランプ次期政権の)一部の政策は短期間でインパクトを与える。一方、規制緩和や減税といった政策が投資を呼び込み、供給サイドで良い影響を及ぼすまでに時間がかかる」と語った。MASは今後もトランプ次期政権の政策が与える影響を引き続き注視していくとしている。

また、財務省傘下の投資会社テマセク・ホールディングスは米大統領選の投票前の10月30日、米国の堅固なビジネスのファンダメンタルズと活発なイノベーションにより、米国を魅力的な市場と引き続きみていると強調した。その上で、同社が「大統領選挙の結果を問わず、向こう5年間で米国に300億米ドルを投資する」方針を示していた。

(注)利回り曲線(イールドカーブ)のスティープ化とは、イールドカーブを活用する方法のひとつで、先行き金利の上昇が見込まれると判断された場合、長期債券が売られ、イールドカーブが急な右肩上がりになること。

(本田智津絵)

(シンガポール、米国)

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