TSMCが九州大学と覚書を締結、半導体トップ人材の育成強化へ(福岡、熊本、台湾)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月23日 1時15分
九州大学は4月17日、半導体分野の研究および人材育成における協力関係を発展させることを目的に、世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)との間で、包括的な連携の覚書を締結したと発表した。覚書は4月1日付で、有効期限は3年間となっている。九州大学は「半導体分野の研究を加速させるとともに、半導体人材の育成という社会的課題の解決に向けた取り組みをより一層推進する」と述べている。
今回の連携について、九州大学は「本学学生および指導教員に対する研究奨励金」「本学の講座における講義の提供」「本学学生へのインターンシップの提供」「両者間の共同開発プロジェクトの締結およびワークショップの実施」の4つを明示している。その一環として、TSMCやその日本子会社のJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)などの技術者および研究者による大学院での講義が2024年4月12日に開講し、九州域内の8大学にもオンラインで同時公開された。また、学部3年生以上を対象として、夏期に1カ月程度行われるTSMC台湾本社へのインターンシップについて、九州大学はすでに学内募集を開始している。
九州大学大学院システム情報科学研究院の白谷正治教授は、4月17日に同大学の石橋達朗総長らと記者会見に臨み、「(日本では)半導体のトップ人材が毎年100人程度必要となる。多めに言って3分の1くらい、九州大学から輩出したい」と意気込みを語った。
九州では、熊本大学も2024年3月にTSMCと産学協同連携協定を締結したとして、TSMCおよびJASMの関係者同席の下、4月8日に記者説明会を行った。熊本大学は4月から学部相当組織の「情報融合学環」を新設し、工学部に学科相当の「半導体デバイス工学課程」を設置している。TSMCは、熊本大学にも講師派遣やインターンシップの機会を提供する予定で、九州の学術研究機関と連携して、日本の半導体人材の育成を強化する方針だ。
(片岡一生)
(福岡、熊本、台湾)
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