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米オーランド経済パートナーシップ、半導体製造などの投資誘致ビジネスミッション実施(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月24日 13時0分

米国フロリダ州のオーランド経済パートナーシップ(OEP)は620日、半導体製造とイノベーションをテーマとする投資誘致ビジネスミッションを行った。今回のイベントは、米国商務省が開催する2024セレクトUSA投資サミットのスピンオフミッションとして実施した。

同ミッションは半導体製造、イノベーティブテクノロジー、クリエーティブテクノロジーの3つのコースを設定し、参加者は各自の関心に合わせてコースを選択して視察を行った。半導体製造コースでは、オーランド近郊で建設が進み、半導体製造の後工程領域に力点を置く研究拠点都市ネオシティー(2024年4月12地域・分析レポート参照)視察を中心にプログラムを組み、インドやシンガポール、韓国などから9人が参加した。

ミッション冒頭にコースの全参加者に対し、OEPからオーランド都市圏の経済概況などの説明があり、その後、各コースに分かれて視察が行われた。半導体製造コースでは、ネオシティーに立地する米国資本唯一のファウンドリーのスカイウオーター・テクノロジーの運営するネオベーションセンター内のクリーンルームを視察した。その後、20092012年生までの生徒(高校13年生に相当)を対象とし、STEM(科学・技術・工学・数学)教育に力を入れている公立のマグネットスクール(注1)のネオシティーアカデミーの視察を行った。ランチミーティングでは、OEPからネオシティーの概況説明があったほか、プラグアンドプレー・ネオシティーやベルギーの半導体研究機関imecの米国法人、官民パートナーシップのBRIDGといったネオシティーに拠点を構える企業などとのネットワーキングが行われた。

午後は、バレンシアカレッジを訪問し、半導体製造の教育カリキュラムの説明を受けた後、航空宇宙や防衛産業向けのマイクロエレクトロニクス部品の供給などを行うマイクロスコンポネンツを訪問し、同社の研究開発施設などの視察を行った。

今回のビジネスミッションを主催したOEPは、オーランド都市圏はディズニーワールドなどの観光業だけでなく、航空宇宙や防衛産業を中心にさまざまな産業が発達しているほか、シミュレーションやモデリングで有名なセントラルフロリダ大学(UCF)も立地しており、魅力的な環境だと訴えた。また、スカイウオーター・テクノロジーは、ネオシティーの魅力として官民パートナーシップを挙げ、ハイブリッドボンディング(注2)などの最新の研究開発の取り組みを説明したほか、UCFなどから学生を受け入れるインターンシップといった地元教育機関との人材育成の取り組みを紹介した。

写真 OEPによるオーランド都市圏経済概況説明(ジェトロ撮影)

OEPによるオーランド都市圏経済概況説明(ジェトロ撮影)

写真 バレンシアカレッジへの訪問(ジェトロ撮影)

バレンシアカレッジへの訪問(ジェトロ撮影)

(注1)人種の異なる生徒を相当数集めることができる特別なカリキュラムを提供する公立の小学校、中学校、高等学校、公立の初等教育センター、中等教育センター。

(注2)半導体パッケージング技術の1つで、2つ以上の半導体デバイスのメタルパッドを直接接続するもの。

(檀野浩規)

(米国)

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