半導体の国内外エコシステム間連携の創出に向けSEMICON JAPANでジェトロセミナー開催（米国、日本）

ジェトロは2024年12月11日、東京ビッグサイトで半導体の未来をテーマに開催されていた展示会SEMICON JAPAN 2024内で、「日米・半導体エコシステムの現状とエコシステム間連携によるビジネスチャンス」と題したセミナーを開催した。2024年12月9日に米国の半導体研究開発支援機関ニューヨーククリエイツ（NY CREATES）と締結した覚書（2024年12月13日記事参照）に基づく連携事業の第1弾となった。日本国内の半導体エコシステムの紹介として、北海道、広島県、熊本県を招待した。

セミナーは展示会場内で実施され、約80人が参加。ジェトロの仲條一哉理事は冒頭、半導体分野でのグローバルな研究開発・人材交流・企業連携の促進に向けて、国内外エコシステム連携の重要性を強調した。ニューヨーククリエイツのフランク・トーリッチ氏は、同施設には半導体研究開発センターや最先端の機器や素材を提供するサプライヤーなど、グローバルな協業に向けた環境が整っていることを紹介し、日本企業・研究機関との連携にも期待を示した。

講演の様子（ジェトロ撮影）

続いて国内からは、北海道が「用地・再生可能エネルギーなどの優位性、ラピダスの立地を契機とした次世代半導体エコシステム形成」について、広島県が「半導体産業の集積、人材育成に関する取り組み」について、最後に熊本県が「新生エコシステムでの半導体産業支援」について紹介した。

ジェトロでは、半導体関連の調査・分析に基づく情報提供、外国企業の対日投資支援、国内外の半導体エコシステムの連携支援などを、引き続き行っていく。

（菊地香穂）

（米国、日本）