みずほ銀行、グジャラート州GIFTシティーに支店開設（インド）

みずほ銀行は9月18日、インド西部グジャラート（GJ）州の国際金融特区GIFTシティーに支店を開設した。GIFTシティー内での邦銀による支店開設は、2022年8月の三菱UFJ銀行（2022年5月30日記事参照）、2024年7月の三井住友銀行（2024年4月9日記事参照）に続いて3件目で、日本の3大メガバンクの全てがGIFTシティーに支店を開設したことになる。

同日には支店の開設式が行われ、材木孝一グループ執行役員・アジアパシフィック地域本部長をはじめ、関係者が出席した。

開所式の様子。中央が材木氏（みずほ銀行提供）

今回新たに開設したGIFTシティー支店は、みずほ銀行としてインド国内では6カ所目、GJ州内では2015年に開設されたアーメダバード出張所に続いて2カ所目の拠点となる。また、同行は邦銀で唯一、アーメダバード市内に拠点を構えており、日系企業をはじめとして法人営業活動を行ってきた。GIFTシティー支店では、主に地場大手のコングロマリッドなどに向けた外貨建て融資を行うという。

インドでは金融規制により外貨建て融資の取り扱いが原則認められていないため、インドに進出する企業の主な外貨調達手段として、オフショアからの外貨建て融資が広く活用されている。インド初の国際金融特区として開発され、国際金融サービスセンター（IFSC）が設置されるGIFTシティーでは、外貨の直接融資なども可能になるほか、オフショアからの外貨建融資の利息に課される源泉税の免除や、10年間の法人税免除など、税制面でのインセンティブを受けることができる。

（飯田覚）

（インド）